写真1●「楽天金融カンファレンス2015」で行われたパネルディスカッション「FinTech最前線」の様子
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 楽天が2015年2月23日に開催した「楽天金融カンファレンス2015」で、「FinTech最前線」と題するパネルディスカッションが行われた(写真1)。FinTech(フィンテック)とは「Finance(金融)」と「Technology(技術)」を組み合わせた造語で、米国や新興国を中心に新たな産業として盛り上がりを見せている。

 この日は、文字通りFinTechの“最前線”にいるベンチャー企業経営者とベンチャーキャピタリスト4人が一堂に会し、金融業の変化について語り合った。モデレーターは経済専門テレビ局である米CNBCのスティーブ・ルイス(Steve Lewis)氏が務めた(写真2左)。

モバイル端末で金融サービス人口が5倍に

写真2●モデレーターを務めた経済専門テレビ局である米CNBCのスティーブ・ルイス氏(左)と、ベンチャーキャピタリストのピーター・ベル氏
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写真3●香港マッチ・ドット・ビズCEOのデビッド・ミリガン氏
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 主な論点の一つが新興国市場の開拓だ。

 米ハイランド・キャピタル・パートナーズ(Highland Capital Partners)パートナーで、ハイテク分野専門のベンチャーキャピタリストであるピーター・ベル(Peter Bell)氏は、「世界全体で見ると、モバイル端末の普及率は60~70%に上っている。銀行との取引がある人が12%程度なので、ざっと5倍の規模だ。これまで金融サービスにアクセスできなかった消費者層がモバイル端末を通じて金融サービスにアクセスするようになれば、大きな変化が起こる」と述べた(写真2右)。

 香港に本拠を置くマッチ・ドット・ビズ(Matchi.biz)CEOのデビッド・ミリガン(David Milligan)氏は、銀行・投資家と、資金を必要とするベンチャー事業者をネット上でマッチングをするプラットフォームを構築した(写真3)。

 ミリガン氏は事業資金の金融にも変革が起こると指摘。「現在は融資を受けることが難しい個人事業主や零細企業も、最新技術を使えば資金を得やすくなる。数年以内にビッグデータ分析で融資の決定を下せるようになるだろう」と話した。

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