山内前回までは、これまでの歩みについて教えていただきました。今回は、今後の展開について聞かせてください。

草郷:現在は、さらに独自性の高い新サービスの準備を進めています。2017年3月に開講する「Asteria」です。開講時点で、「英語4技能講座」と「数学新系統講座」のコースを用意します。学年にとらわれず、学びたいものを自由に選べるのが特徴です。

2017年3月に開始予定の「Asteria」
(撮影:八木 玲子)
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 これまでは、紙の通信教育と同じ教材をタブレットでも提供してきました。既存の通信教育の学習効果を、より高めるためにICTを活用するアプローチでした。教材は月ごとにタブレットに配信する形で、計画的に学習しやすい利点がありますが、「本当はもっと早く学習を進めたいのに進められない」といった窮屈な側面もあります。

 学年やカリキュラムに縛られず、自由に学習できる環境が作れないか。特に、利用者が自主的に学べるサービスを目指すなら、学習する内容やゴール、プロセスを自分で決められるようにするのが本来のあり方だろう、という考えがありました。

 また今後は、子どもたちに求められる能力も変わっていくでしょう。この先の時代を生きる力を総合的に身に付けられるような教材が必要になります。2020年度には大学入試改革が予定されていますが、入試に受かるためというのでなく、今後社会で活躍するための通過点の一つとして入試を捉えられるような教育サービスを作りたいと思いました。

 そこで開発したのがAsteriaです。アダプティブラーニング(注:学習者一人ひとりに合わせた学習を実現すること。適応学習などと訳される)を採り入れて、利用者ごとに適した学習を可能にします。

Asteriaの特徴を語る草郷氏
(撮影:八木 玲子)
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山内:アダプティブラーニングは今流行のキーワードで、多くの教育サービスが取り組んでいます。ただZ会の場合は、アダプティブラーニングありきだったわけではなく、先にビジョンがあったんですね。目指す姿を実現するために、アダプティブラーニングが必要だったということですね。

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