日本ヒューレット・パッカード(HP)がミッションクリティカル向けサーバー製品「Superdome」に新モデル「Superdome X」を追加した(関連記事:日本HP、大規模SMP機「Superdome」にx86マシンを追加)。

 記事にあるように、SuperdomeといえばプロセッサにHPの「PA-RISC」や米インテルの「Itanium」を採用し、OSとして「HP UX」を搭載した製品だった。今回のSuperdome Xはプロセッサはx86(Xeon E7-2890 v2)、OSは汎用のLinuxである。大規模、高性能、高負荷用途にx86のCPUやLinuxを採用するのはもはや珍しくないが、Superdomeもか、と感慨を覚える。

 HPはこのx86/Linuxのプラットフォームを「新しいミッションクリティカル用途向け」と説明する。CRMやERPといった企業の基幹業務や各種業界のインフラなどこれまでのItanium/HP UXがカバーしてきた市場はなくならないし、今後もHPは投資を続ける。ただ、HP UXをベースにしたシステムは、今後大幅な伸びは見込めない。

 HPが、代わって伸びているとするのが「ビッグデータ」「HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)」「IoT」「モバイル」「クラウド」「セキュリティ」といったキーワードで代表されるワークロード。さまざまな形の大量のデータをリアルタイムに分析して、別のシステムを制御したり、企業の次の一手につなげたりする。

 こうしたワークロードが浸透するにつれて、取りこぼしなく高速にデータを処理し続けることが求められるようになってきた、とHPは言う。技術革新の多い分野であり、様々なソフトウエアを組み合わせやすいようにオープン性も求められる。HPは、こうした状況を「新しいミッションクリティカル」と定義した。汎用サーバーを複数用意してクラスタリングするのとは異なる特性が必要だとして、x86/Linux環境のSuperdomeを用意したのだという。

 発表会に出席して少し引っかかったのは「日本は非常に重要な市場」と繰り返していたこと。HPに限らず海外本社のキーパーソンが参加する発表会ではどこでも言われるフレーズなので普段は全く真剣に受け止めていないのだが、日本は特にミッションクリティカル製品のユーザー企業が多いのだという。では、世界のほかの企業はどんな製品/システムで基幹業務を回しているのか。日本の企業が進んでいるのか、遅れているのか気になった。