富士通は2014年12月8日、地方銀行をはじめとする地域金融機関向け勘定系システムのアウトソーシングサービス2種類を発表した(関連記事:富士通が地銀向け新アウトソーシング投入、年間100億円の売り上げ目指す)。地銀の再編が急ピッチで進むなか(関連記事:共同利用か自前か、風雲急の地銀再編と勘定系システムの行方)、地銀分野でのビジネス拡大を図る狙いだ。

東日本銀行
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 富士通の地銀関連ビジネスで個人的に気になるのは、地銀共同化システム「C´s BANK」の行方だ。たぶん、C´s BANKの存在を知る人はほとんどいないだろう。C´s BANKは富士通と東日本銀行が共同で設立した富士通バンキングインフォテクノが事業内容としてうたっているサービス(同社Webサイト)。ただ現状では事実上、東日本銀行の単独利用となっているもようだ。

 同社の地銀勘定系システム向け製品・サービスとしては、ほかに「PROBANK」などがあるが、NTTデータや日本ユニシス、日立製作所といった競合他社に比べると、やや劣勢気味の感はぬぐえない。東日本銀行と横浜銀行との経営統合を控えるなか、再びC´s BANKをプッシュしていくのは困難かもしれない。だが少なくとも、C´s BANKから得た教訓やノウハウを今後の地銀向けビジネスに生かすことはできるだろう。

 今後も各社から、地銀再編をにらんだ新たな製品・サービスが登場するに違いない。富士通を含むベンダー各社の今後の動向も注視したい。