アパレルのニューヨーカーは通販サイト「NYオンライン」で独自の商品推奨を始めた。注文明細書に「おすすめアイテム」を印刷し、再注文率を従来の25%から46%へと大幅に高めた。類似の取り組みは多いが、「複雑ネットワーク理論」で推奨の精度を上げたのが特徴。物流センターのプリンターと直結し、顧客ごとの明細書を印刷できる仕組みも整えた。

 「○○様へ おすすめアイテムのご紹介」。アパレル通販サイト「NY.online(NYオンライン)」で商品を注文すると、段ボールに同封される「お買い上げ明細書」にこんな表示がある(図1)。

図1●ニューヨーカーのリコメンドシステムの流れ
買い上げ明細で「おすすめアイテム」を紹介
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 「おすすめアイテム」は最大で27点。写真と商品番号と価格が掲載されている。その顧客に合ったおすすめアイテムを見てもらうことで、次の発注を促す狙いがある。

 明細書に紳士服が含まれる場合は男性用のベルトやネクタイが表示される。おすすめアイテムの選択には、何らかの“法則”があるようだ。だが、婦人用スカートを購入した人に男性用シャツを薦めるなど、法則性が分かりにくい場合もある。

再注文率が約2倍に向上

 NYオンライン(図2)は、アパレルの老舗企業ダイドーリミテッド傘下で主力ブランドである紳士・婦人向けファッションの「NEWYORKER」を展開するニューヨーカーが運営する。

図2●「NY.online(NYオンライン)」のWebサイト
ニューヨーカーブランドのほぼ全商品をそろえる
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 2013年10月から翌年1月までの4カ月間、この商品推奨の仕組みを試験運用したところ、再注文率が従来の25%から46%へと大幅に向上した。ニューヨーカーは本格導入を決め、2014年8月から本格運用している。

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