写真●iOS7.1.2からiOS8へアップデート画面
[画像のクリックで拡大表示]

 先週は、iPhone 6発売で日本中が大騒ぎになった。さらに、同時にiOSのアップデート配信があり、多くのiPhone、iPadユーザーがそれを適用したはずだ。世の中で使われている新旧のデバイスのバージョンがいっせいに更新されたことになる。それに伴って、各アプリも対応版がリリースされている。手元のiPad Airも問題なくiOS8になった。

 これだけ多くの人々が使っていると、もはやiOSは標準語であるといってもいい。たとえば敷居が高いといわれる海外での現地SIM利用についても、現地にでかけてショップでiPhoneやiPadを見せると「みなまでいうな」と言わんばかりに、その言語設定が日本語であろうとおかまいなく、「何日いるんだ?」などと聞きながら、適切なプランを選び、各種の設定をやってくれる。SIMの入れ替えなども迷いがない。あっさりと終わってしまう。機種ごとにメニュー構成や装着スロット位置が異なるAndroid端末では、こうはいかないだろう。

 必然的に企業にBYODとして持ち込まれるデバイスも、iOS機器が多くなる。日本人の半数近くがiOS機器を使っていると考えるくらいでちょうどいい。管理する側から見ても、覚えることが少なくてすみ、サポートの負担も小さくなる。もちろん、管理者自身がユーザーであるという可能性も高い。

もし、最初からすべてのWindowsパソコンが同じWindowsなら

 Windowsは、どのメーカーのどの機種を購入しても大きく違わないという状況になるまでに10年間くらの時間を費やしている。量販店で購入したはいいものの、メーカー独自のシェルが導入されていたり、各種のユーティリティ、そして、幕の内弁当状態で試用アプリケーションがインストールされていたりで、購入後に最初にやることはアンインストールからというパワーユーザーの嘆きも聞こえてきていた。だからこそ、企業はAIKなどを使って自前でカスタムインストールイメージを作って従業員用のPCを構成するようになったのだ。

 歴史に「もし」はないのだが、Windowsパソコンが最初から、機器のベンダーに関わらず同じだったら、今、どうなっていたか。Chromebookがそうであるように、Windowsパソコンもまた、そういう方向性を模索し始めているように思う。

山田 祥平(やまだ しょうへい)
フリーランスライター
1980年代、NEC PC-9800シリーズ全盛のころからパーソナルコンピューティング関連について積極的に各紙誌に寄稿。Twitterアカウントは @syohei