写真●アンインストールのためには「regedit」でレジストリを操作する必要がある(日本マイクロソフトの情報から引用)
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 これだからアップデートは様子見が必要。そう思った管理者の方は少なくなかったのではないか。月例のMicrosoft Updateを適用した環境が、ブルースクリーンなどで起動不可能になるトラブルが相次ぎ、Microsoftは、異例の更新モジュールの取り下げを行うとともに、すでに適用したユーザーに対して、アンインストールを推奨している(関連記事:Windowsのパッチに不具合、PCが起動しなくなる恐れあり)。

 月例アップデートは、何も考えずに手元の環境すべてにインストールするようにしてきたし、今回もそうした結果、幸い、Windows 8.1 Updateが稼働している常用の16台ともに何のトラブルもなかった。だが、Microsoftがアンインストールを推奨しているモジュールはすでに適用済みの状態となっている。16台からこれらのモジュールをアンインストールするのはきわめて面倒な作業だし、しかも、見かけの上では正常に動いている環境を前の状態に戻すというのは抵抗もある。セキュリティリスクというわけでもないので、そのときはそのときと、そのまま放置したまま使い続けている。

問題が起きなかったユーザーはどうする?

 今回の対応策は、エンドユーザーに、更新をアンインストールさせたり、現象が起こってしまった場合には、システムファイルを削除させたり、レジストリを操作させるなどの作業を求めている。ただ、現象に遭遇してしまったユーザーは、この解説を読むこともできないかもしれないのだ。

 少なくとも、問題が起こらなかったユーザーへの予防策を早急に用意してほしいものだ。問題が発見されてから、調査中の期間がちょっと長すぎる。こういう状況では、将来のアップデートで、すぐに適用することをためらう風潮が出てきてしまいかねない。少なくとも、公開直後に適用し、ブルースクリーンエラーで起動不可能になってしまったユーザーは、今後の更新に対して疑心暗鬼になるだろう。典型的な正直者は馬鹿を見るパターンだ。

 ここはひとつ、積極的な対応をスピーディに進めて、Windowsの名誉を回復していただきたいものだ。

山田 祥平(やまだ しょうへい)
フリーランスライター
1980年代、NEC PC-9800シリーズ全盛のころからパーソナルコンピューティング関連について積極的に各紙誌に寄稿。Twitterアカウントは @syohei