「ウィンドウズデジタルライフスタイルコンソーシアム」(WDLC)のWebサイト
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 ウィンドウズデジタルライフスタイルコンソーシアム(WDLC)が春商戦向けのパソコン販売促進施策を発表、タレントの柳沢慎吾氏を古いパソコンのイライラ撲滅統括本部長に任命。「古いパソコンのイライラあばよ!」キャンペーンを展開するという。

 マイクロソフトによれば、2年後にサポートが終了するVistaパソコンが、現在、約340万台稼働しているそうで、イライラを抱えているそのユーザーにサポートの終了を待たずに買い替えを促進したいとしている。

 Vistaパソコンといえば5年以上前のパソコンということになる。当時としてはぜいたくなリソースを要求したWindowsでまっさらの状態でも遅かった。潤沢なリソースさえあれば悪いOSではなかったと思うが重さは否めなかった。最後期の一般的なパソコンのハードウエアスペックとしてはPenrynこと最終世代のCore 2 Duoに4Gバイトメモリーといったところだろうか。

 マイクロソフトとしては最新のパソコンはイライラしない、をアピールするものの、5年前のパソコンがなぜ遅かったのかには口を閉ざしてしまう。でも、はっきりいって、このくらいのスペックなら、Windows 8以降のOSを動かせば、それなりにイライラせずに使えてしまうんじゃないかとも思う。地デジのフルHD画像をハンドルするには荷が重いかもしれないが、広い画面でインターネットを楽しむなら悪くない。

スマホやタブレットへの移行がどうして起こったのか?

 やはり問題は、この5年間、パソコンのユーセージモデルがほとんど更新されていない、というところにあるのではないだろうか。一般ユーザーが主に使っているのはSNSなどの軽いWebアプリだったりする。つまり軽い処理系でも十分に楽しめる使い方が台頭しているんじゃないだろうか。だからこそ、スマートフォンやタブレットへの移行が起こってしまった。多くのコンシューマーは併用ではなく移行を選んでしまったところに根深い問題がある。

 パソコンへの回帰を促すなら、5年前のパソコンを最新型に買い替えて、それまでと何が変わったのか。何が新しくできるようになっているのかを明確に提示することも大事なのではなかろうか。

山田 祥平(やまだ しょうへい)
1980年代、NEC PC-9800シリーズ全盛のころからパーソナルコンピューティング関連について積極的に各紙誌に寄稿。Twitterアカウントは @syohei