写真●10代、20代の若者たちは、ネットを通じて得たデマや噂を信じ込みやすく、周囲の知り合いにそれを広めていく(写真はイメージ)
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 2014年8月に発生した広島土砂災害では、災害現場で外国人が空き巣をしているというデマが出回った。匿名掲示板のまとめサイトやTwitterなどで噂が拡散したが、現地の調査ではそのような証拠も根拠となる情報も見つからず、完全なデマであることが分かっている。

 インターネット上には様々なデマや噂が次々と生まれ広まっている。その中で10代、20代の若者たちの多くは、デマや噂を広める側に回っている(写真1)。なぜ子どもたちはデマや噂を信じて広めてしまうのだろうか。

親の言うことは聞かないが友達なら…

 匿名掲示板に書いてある噂と、SNSでつながっている親しい人から聞いた噂なら、どちらを信じるだろうか。この質問には多くの人が、「SNSでつながっている親しい人」と答えるだろう。たとえ、実際は噂の中味がどちらも眉唾ものだったとしてもだ。

 東京大学情報学環教授橋元良明氏によると、実在の人物から直接発せられた情報の方が信頼される傾向にあることを、「イグゼンプラー効果(exemplar:典型、代表例)」という。テレビニュースで行われる街頭インタビューや、商品などの利用者の声などが入れられるのは、まさにこの効果を狙ったものだ。たとえその相手を知らなくても、実際に顔や名前を出している人が自分の口で言っている方が、真実味が増すからだ。

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