ソフトウエアの価値を認めさせた、有料の製品として成立させたことが、マイクロソフト最大の功績だと言われることがあります。かなりの部分同意する考え方なので、「『Windows 10』は190カ国で今夏リリース、海賊版も無償アップグレード」を読んで驚きました。

 正規のライセンスではない海賊版のWindowsについても、中国では無償でのアップグレードを認めると、複数のメディアが伝えたというのです。正規版のWindowsについて発売後1年間は無償でのアップグレードを認めるという話は少し前の日記にも書きましたが、海賊版になれば話は別です(関連記事:Windows無償化をあのCIOはどう思うのか)。

 記事では、中国でのWindowsユーザーを囲い込み、サービスやコンテンツなどによる収益を拡大させるのが目的ではないか、と指摘しています。方針を大転換し、海賊版の利用者を認めてまで新興国市場での拡大にかける――。改めてマイクロソフトの凄味を感じています。