ワイモバイルは2014年11月14日、新端末・サービスの発表会を実施した。「Nexus 5」に続き、「Nexus 6」を国内キャリアで唯一独占販売することや、新たに「シェアプラン」を導入することなどが発表された。その戦略から見えてきたのは、格安スマホの急速な台頭で立ち位置に悩むワイモバイルの姿だった。

ハイエンドモデルの「Nexus 6」を販売する理由とは

 8月より「Y!mobile」ブランドでサービスを開始したソフトバンク傘下のワイモバイル。大手キャリアと異なる立ち位置でサービス展開を続けている。そんな同社が、11月14日に新製品とサービスの発表会を実施し、今後の戦略について説明した。

 今回の発表会で、同社の目玉となる新製品は「Nexus 6」だ。これは、グーグルが新たに投入したモトローラ・モビリティ製の端末で、6インチのQHDディスプレイを備えたファブレットだ。加えて、2.7GHzのクアッドコアCPUに3GBのメモリー、1300万画素のカメラと、非常に高性能に仕上がっている。そして何といっても大きな特徴となるのが、Androidの最新版「Android 5.0 Lolipop」を搭載していることだ。マテリアルデザインによる新しい操作感をいち早く得られることが、Nexusシリーズならではの大きな特色といえるだろう。

 しかもNexus 6は、国内のキャリアではワイモバイルが独占的に扱う。そのため、他のキャリアからは購入できないというのも、大きなポイントとなっている(Google PlayからSIMフリーモデルの購入は可能)。そもそもワイモバイルは、前身の1つであるイー・モバイルが「Nexus 5」を独占的に取り扱い、安さを武器に販売数を大きく伸ばしている。そうした前機種の成果がグーグル側に評価されたことが、Nexus 6を独占的に扱える大きな要因となっているようだ。

 しかしながら、Nexus 6は、SIMフリー版の価格を見ても32GB版で7万5170円という値付けがされている。Nexus 5のSIMフリー版が、最も安い価格で4万937円となっていることを考えるとかなり高額であり、コストパフォーマンスが高いモデルとして販売するのは難しい。それゆえワイモバイルでの価格設定を見ても、32GB版で月額2900円×24回払いという値付けがなされている上、「実質0円」で販売するようなキャンペーンが当初から用意されるわけでもない。

 従来、ワイモバイルは比較的購入しやすい価格帯の端末を提供し、安価に販売することに注力してきただけに、ハイエンドモデルとなるNexus 6を扱うのは違和感もある。この点について、代表取締役社長のエリック・ガン氏は、「今後(スマートフォンからスマートフォンへの)機種変更ユーザーが増えてくることから、ローエンドからハイエンドまで選択肢を広げていく(狙いがある)」と話している。

ワイモバイルは「Nexus 6」を国内キャリアで唯一独占販売。非常に高い性能を備える一方、従来のNexusシリーズと比べて高額
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独占販売に至ったのは、Androidのスマートフォン新規契約数で機種別1位となるなど、「Nexus 5」の販売好調が影響しているようだ
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