新人営業のD太君と先輩SEのM子さんの今日の訪問先は、食品の輸入・販売を事業としているP社です。社員がもっと健康になるための仕組み作りに悩んでいる総務部のA部長と厚生担当のYさんに、社員の体の状態を“見える化”して社員に健康改善への行動を促す健康管理システムの活用を推薦しました。

D太 先日は、当社が提案させていただいた文書管理システムをご採用いただき、ありがとうございました。

A部長 うむ。今日は別件で悩んでいるんだ。

D太 どんなことでしょうか。

A部長 「健康経営を目指したい。ついては、もっと社員が健康になる仕組みをつくってほしい」と社長に指示を出されたんだ。

D太 健康経営? それは新しい経営手法なんでしょうか。

A部長 社員が健康でいきいき働ける職場を作ることが、競争力を高めることにつながる。それが、健康経営の考え方だそうだ。

D太 なるほど! 社員が元気じゃないとイノベーションを起こすようなアイデアは出てきませんよね。

Yさん 確かに。でも、どうしたら社員をもっと健康にできるのか、そしてその仕組みをどう作り込んだらいいのか、部長ともども思案投げ首という状態なんです。

D太 M子先輩と私が力になれると思います。

M子 企業の間に、社員の体の状態を見える化するITシステムを開発・導入するケースが広がっています。いわば、健康管理システムですね。それをクラウドサービスにして、企業の健康保険組合向けに健康管理システムを提供する企業も現れました。健康管理システムの導入によってメタボ社員を減らし、医療費を削減した企業も出現しています。

A部長 (身を乗り出して)そうなのか。実は社長の指示はもう1つあるんだ。

D太 それは何ですか?

A部長 ズバリ、会社が負担している医療費を削減することだ。高齢者の医療負担金の増加や生活習慣病に伴う医療費負担を背景に、多くの健保組合が財政悪化という課題に直面しているんだ。当社が加入している健保組合も例外ではない。

M子 健康管理機器を製造・販売しているある企業の場合、社員の生活習慣病を予防しようと健康管理システムを開発・運用したところ、社員の年間医療費を約1割削減できたそうです。同社は、そのシステムの外販を始めています。

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