バーチャルリアリティー (VR) 映画の製作が始まった。VR端末で360度全方向の3D画像を体験できる。体を捻れば、後ろの映像が見える。VR端末はゲームだけでなく、映画でも威力を発揮する。映像メディアがVRに進化している。

出典: Jaunt
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Zuckerbergのビジョン

 ゴーグル型VR端末を開発しているOculus VRは、新世代のゲーム機として、急速に普及する勢いを見せている。Facebookが同社を買収した際に、CEOのMark Zuckerbergは、「VRは次世代のコミュニケーション媒体」と述べている。自宅に居ながら世界を体験できる、という意味である。Zuckerbergのこのビジョンが、形を成してきた。

 シリコンバレーのベンチャーが、VR映画の製作を始めたのだ。これはJauntという企業で、VR映画製作のためのカメラ(上の写真)やソフトウエアを開発。視聴者は「Oculus Rift」などVR端末を着装して、映画を楽しむ。VR映画は360度全方向に3D画像を映し出し、視線を変えるとその方向の画像を見ることができる。この方式は「360/3D VR」と呼ばれている。

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 VR映画制作のためのカメラは、Jauntカメラと呼ばれる。先頭の写真は開発中のもので、上の写真が現行モデル。現行モデルは14台のGoProカメラを搭載し、HD(1080p)で毎秒60フレーム撮影。カメラは市販製品であるが、Jauntの技術はソフトウエアにある。

 撮影された映像をソフトウェアで繋ぎ合わせて、一つの画像とする。具体的には、14のイメージを繋ぎ合わせ、一つの360/3D VRイメージを生成。このため、色調、ホワイトバランス、レンズの歪みなどを補正する。1秒のイメージを生成するために20秒かかる。

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