Googleなどが開発している自動運転車の販売が始まると、タクシーや長距離トラック運転手が職を失う可能性がある。こうした見通しに対し、米国社会に危機感が忍び寄っている。人工知能が急速に進化しており、運転手の次は、弁護士のような知的労働者がロボットに置き換わると危惧されている。人工知能やロボットの進化は、米国社会をどう変えるのか。最新事情をレポートする。

ロボットと雇用についての議論

 米国で議論を呼んでいるビデオがある。「Humans Need Not Apply(人間は採用しない)」という題名で、ロボットによるオートメーションが進むと、どんな世界が待っているかのを描いている。かつては、自動車の登場で馬が“職”を失ったが、今度は、人工知能の進化で人間の職が危機にさらされている。

 このビデオは、来るべき社会にどう備えるべきか、多くの問題を提起している。センセーショナルなタッチで、ロボットと職に関する議論に火をつけた。

インテリジェントなロボット

出典: Rethink Robotics
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 ビデオが示すロボットとは、自動車工場の製造ロボットではなく、インテリジェントなロボットを指す。製造ロボットは極めて複雑な動きをするが、自動車製造という限られた領域で、限定した作業をするため、ここではダムロボット(Dumb Robot)と呼ばれている。

 これに対し、新世代のロボットの代表を「Baxter」としている。Baxterとは、ボストンに拠点を置くRethink Robotics社が開発したロボットで、製造作業で使われる(上の写真)。

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