いつもこの「極言暴論」でユーザー企業のIT部門やIT業界、特にSIerの行状について批判的な記事を書いているので、IT部門やSIerの読者に会うと「木村さんさあ、後ろ向きな記事ばかり書いていないで、少しは前向きの記事を書いたらどうか」とよく叱られる。読者の批判は真摯に受け止めるが、この件だけはいつもしっかりと反論している。

 まず極言暴論の記事は決して後ろ向きの話ではない。IT部門の丸投げやSIerの人月商売などの呆れた行状を白日の下にさらし、木っ端微塵にすることが、技術者やIT業界、そして日本企業や日本全体の明るい未来につながると信じている。そして「前向きの記事を書いたらどうか」についてだが、私は極言暴論以外でその前向きな記事を書いているのだが、ほとんど読者の目に留まらないらしい。

 もちろん記事が読者の目に留まらないのは、謙虚に反省しなければならない。記事は読まれなければ存在しないも同然である。我々、プロの物書きにとっては良い記事を書く行為は必要条件にすぎない。読まれる記事を書いてこそ十分条件を満たす。ただ読者の観点から言うと、読者は読みたい記事しか目に留めない。比喩的な意味ではなく、本当に気付きもしない。

 逆に言うと多くの読者にとって、この極言暴論は心の中の「読みたい記事リスト」に入っているようだ。誠にありがたい。そこで、一つ試してみたい。極言暴論で前向きな記事、つまり記事の中で役立つ提言を述べてみようと思う。極言暴論の枠組みで前向きな記事が読まれれば、私としてもラッキーだ。で、そのテーマだが、タイトルの通り前回の記事の内容を膨らませたい。

 要は、金融機関を中心に大量に残る古いCOBOLプログラムを、50代のオヤジ技術者に任せようという提言だ。あと、プログラムをまともに書かずに40代になってしまった“技術無き技術者”も、見習いコボラーとして頑張ってもらう。これでCOBOLプログラムの保守需要を満たし、若者は断じてコボラーにしない。IT部門やIT業界はそれにより積年の構造問題を解決でき、日本の復活・発展にも貢献できるという算段だ。

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