日昌製作所は1960年、茨城県日立市で自動車用電装品メーカーとして創業した。現在は自動車用電装部品をはじめ、医療機器用部品の製造、自動機の設計・製造などを手掛けており、インサート樹脂成形から、極細電線の高速巻線、レーザー溶接といった各種溶接、エポキシ樹脂の真空注型、さらには自動組み立てまでの生産技術を社内に有する。

写真1●日昌製作所の本社工場外観
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 本社がある茨城県日立市は大手メーカーの企業城下町として知られるが、同社も日立市に第一・第二・第三工場、および十王工場を擁する(写真1)。さらに福島県に小高工場があるほか、2013年にはベトナムに工場を設立している。

 得意技術は、極細電線の高速巻線からプラスチック成形、そして自動組み立てまでの総合アセンブリーで、顧客ニーズに合わせて斬新な製造システムを創造することを心掛けている。また自動組み立てに使う自社生産設備の設計・製作から得たノウハウを活かし、各種治具や自動機の設計・製造も行っている(写真2、3)。

写真2●工場内の全自動高速巻線ライン
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写真3●工場内の全自動インサート成形検査ライン
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 最近では「高周波誘導加熱を用いた金属と高機能樹脂の接合工法『P-TOP』」という異業種企業の技術を集結し展開している。

1984年に導入したオフコンを全面的に刷新

写真4●代表取締役社長の高岡英光氏

 日昌製作所がITを導入した歴史は古く、今から約30年前の1984年に購買管理を中心とするオフコンシステムを導入している。

 当時、先頭に立ってITの導入を進めたのが、現在の社長である高岡英光氏だ(写真4)。同氏は「ITの導入は大変だが、ITが経営に役に立つことは身をもって知っている」と自身の経験を振り返る。

 このオフコンシステムは長年にわたりメンテナンスを続けて生産管理機能などを追加したが、ハードウエアの老朽化が進んだほか、迅速な経営数字の見える化といったニーズに応えきれなかった。同社は2009年に全面的なリニューアルによって、新生産管理システムを構築することを決断する。

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