「我々は顧客中心主義を徹底している。全ての戦術や戦略は顧客の要望から始まる」。米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の上級副社長であるアンディ・ジャシー氏は、2014年11月11~14日(米国時間)に米ラスベガスで開催した年次イベント「AWS re:Invent 2014」の基調講演で七つの新しいクラウドサービスを発表。これらのサービスが顧客の要望から生まれたものである点を強調した(写真1)。

写真1●米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)のアンディ・ジャシー上級副社長
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 最初に紹介した新サービスは、リレーショナルデータベース(RDB)サービス「Amazon Relational Database Service(Amazon RDS)」で利用できる、オープンソースのRDB管理システム「MySQL」と互換性のあるデータベースエンジン「Amazon Aurora」である(関連記事:AWS、MySQL互換で5倍の性能を持つRDBエンジン「Amazon Aurora」を発表写真2)。ジャシー氏はAmazon Auroraの顧客に対する価値をこう述べる。「ユーザー企業にとって、商用のRDBは高性能で可用性も高いが高価だ。一方、オープンソースのRDBは性能面で商用RDBに劣る。Amazon AuroraはMySQLの5倍の性能と商用RDB並みの可用性を持ち、コストはハイエンドな商用RDBの10分の1で済む」。

写真2●MySQL互換のRDBエンジン「Amazon Aurora」の選択画面
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 アマゾン データ サービス ジャパンの玉川憲技術統括部長は、Amazon Auroraで日本のユーザー企業の要望に応えると語る。「日本のユーザー企業はAmazon RDSと高い可用性を好む傾向が高い。これまでは性能面で制約があったが、Amazon Auroraによって解消できる。さらに、高い可用性や保存するデータ量に応じて自動的にストレージを拡張するといった管理のしやすさを実現している。多くの日本のユーザー企業に支持されると考えている」。

 ユーザー企業がAWSを利用する上で、セキュリティや管理のしやすさを向上させたいという要望に応える三つのサービス「AWS Key Management Service(KMS)」「AWS Config」「AWS Service Catalog」も発表した。KMSとAWS Configは発表同日に利用可能で、AWS Service Catalogは2015年初頭に登場予定だ。

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