2016年10月25日に行われたイベント「第4回イノベーションリーダーズサミット」内の新事業創造カンファレンスでは、大企業の経営者4人が、大企業発のオープン・イノベーションをテーマに議論を交わした。「持続可能な経営に必要な価値とは?」「自社の価値と欠けているものは?」「パートナー企業に期待するものは?」。大手企業の経営者が、これらの質問に自らの言葉で、体験談を交えて聴衆に語りかける。そのやりとりは、聴き応えがあるものだった。

 登壇者は、NEC代表取締役会長の遠藤信博氏、日本取引所グループ 取締役兼代表執行役グループCEOの清田 瞭氏、第一三共 代表取締役社長兼CEOの中山讓治氏、コニカミノルタ代表執行役社長の山名昌衛氏。モデレータは、Japan Innovation Network(JIN)専務理事の西口尚宏氏が務めた。

2016年10月25日に行われたイベント「第4回イノベーションリーダーズサミット」内の新事業創造カンファレンス
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持続的経営には「根源的な課題発見」がカギ

 「持続可能な経営につながる、企業の社会的な価値とは何か」。企業の存在そのものに対する問い掛けに対して、山名氏は「人間の豊かさに向けた、根源的な課題を発見すること」を挙げた。同社の現在の主力事業は企業間取り引き(B2B)だが、社内では、取引先企業の先にいる個人(Person)を意識するようにということで「B2B2P」と話しているという。例として、病院向けシステムを考える場合でも、患者やケアする人の視点で課題解決を考えるようにするというのだ。

 中山氏は、病を少なくすることが新しいものを生み出すためのインフラになるとする一方、持続的な経営にはユーザーを含めた「医療と価格」に対するコンセンサス形成が欠かせないとした。「新薬の価格を下げすぎると、誰も作らなくなる」。また、老いた人と若い人の関係をどうするなど、どういう医療を求めるのかといった議論を期待すると語った。

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