「60年以上ガムを製造してきて、咀嚼(そしゃく)に関するノウハウを蓄積してきた。お菓子としての味、噛(か)みごごちの研究から始めたが、噛むこと自体に効果や効能があることが分かり、大学とも共同研究をしてきた」

 ロッテ常務取締役CMO(最高マーケティング責任者)の河合克美氏は、同社が咀嚼回数などを計測できるウエアラブルデバイス「RHYTHMI-KAMU(リズミカム)」の開発に着手した背景をこのように述べる(写真1写真2)。同社は2014年10月21日に発表したRHYTHMI-KAMUを一般向けにすぐに販売するのではなく、まずは大学や研究機関に提供。咀嚼データを研究に活用してもらうことで個人の健康管理などへの応用を狙う。

写真1●「RHYTHMI-KAMU(リズミカム)」を発表するロッテ 常務取締役CMOの河合克美氏
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写真2●「RHYTHMI-KAMU(リズミカム)」の装着例
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外耳道の動きで咀嚼を計測

写真3●「RHYTHMI-KAMU(リズミカム)」のベースとなっている「earable」技術
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 RHYTHMI-KAMUにはウエアラブルデバイスとして二つの側面がある。一つは咀嚼情報の取得、もう一つは咀嚼の動作を入力手段として利用、である。RHYTHMI-KAMUの中核技術である「earable」(以前の名称は「みみスイッチ」、写真3)は、元々顔の筋肉の動きを耳の中のセンサーが捉え、手を使わずに機器を操作できる技術として生まれたもので、広島市立大学大学院情報科学研究科システム工学専攻の谷口和弘講師が開発した。

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