気象情報大手のウェザーニューズは2016年6月、人工知能(AI)を天気予報の記事作成業務に導入した。同社はアナウンサーが読み上げる天気予報の原稿作成サービスを提供しており、地方テレビ局の7割以上が利用している。その一部をAIが自動生成する。

 従来の原稿はすべて社内の担当者が書いていた。現在はAIが降水確率など数値を引用する文章を生成(画面1)。担当者は、気象衛星による雲の画像や天気図などを見て概観などを追記する。AIと人間が役割分担しながら一本の原稿を仕上げる形だ。

画面1●テレビ局向けの天気予報原稿をAIで生成する
(出所:ウェザーニューズ)
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 AIは、ウェザーニューズが自社で開発した。「当初は過去1年分の原稿を読み込ませ、地域や時間帯など様々な条件に応じた文章のまとめ方を学習させた」 (ウェザーニューズAIイノベーションセンターの萩行 正嗣氏)。観測地点ごとに収集している大量の予報値を基に、数行程度の文章を生成する。

 例えば、「関東地方南部の降水確率は概ね70%です」「朝6時から夕方の6時までは30%のところが多くなっています」などと表現する。同じ気象条件で複数の文章パターンを生成し、利用頻度の高いものから上位に表示。どのパターンを使うかは、原稿担当者が選択する(画面2)。

画面2●複数の文章パターンを作り原稿担当者が選ぶ
(出所:ウェザーニューズ)
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