NTTドコモが法人向けに販売する「VAIO Phone Biz」
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 VAIO(長野県安曇野市)は2016年4月22日、OSにWindows 10 Mobileを採用したスマートフォン(スマホ)「VAIO Phone Biz」を発売した。個人向けには、仮想移動体通信事業者(MVNO)の回線と組み合わせて使う、いわゆるSIMロックフリーのスマホとして展開する。

 他のSIMロックフリー端末と異なるのは、個人向けだけでなく法人向けの展開も重視していることだ。VAIOは同製品の発売を前にNTTドコモと組み、ドコモの法人向け営業網を通じて販売する。これまでiPhoneとAndroid搭載スマホを前に国内で存在感の薄かったWindowsスマホだが、ドコモの営業力を生かして市場開拓を図る考えだ。

 一方で、ドコモが全国に展開する小売店「ドコモショップ」の店頭に同製品が並ぶことはない。一体なぜなのか。ドコモの法人部門を統括する、取締役常務執行役員 法人ビジネス本部長の高木一裕氏が、VAIO Phone Bizの採用の経緯や販路を絞った理由について語った。

(聞き手は金子 寛人=日経情報ストラテジー

NTTドコモ 取締役常務執行役員 法人ビジネス本部長の高木一裕氏
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 NTTドコモの山田隆持前社長は、「2012年冬モデルでWindows Phone搭載スマホの発売を検討している」と発言したことがあったが、結局発売には至らなかった。Windowsがスマホ環境に入ってくること自体には、あの頃から興味はあったのか。

 顧客からの問い合わせは以前からあったので、いずれ来るのかなという予想はあったが、具体的な検討に至っていなかった。このタイミングになって環境が整い、発売に至ったということだ。

 VAIO Phone Bizの導入を検討し始めたのはいつごろか。

 今回の製品の件でVAIOとコンタクトし始めたのは2015年秋だ。顧客からWindowsスマホに対する要望もあったし、複数のメーカーがWindowsスマホを検討しつつあるようだという情報も聞こえてきていた。2015年夏に「MADOSMA」などが発売されたが、まだ法人向けに展開できるような状況ではなかった。

 そうしたなか、2015年秋に日本マイクロソフトのイベントでVAIOなど6社の名前が公表され、いよいよ発売されるという具体的なスケジュールも見えてきた。VAIOの製品でしかもContinuum対応、さらに当社のネットワークにも合わせていただいているのであれば、当社の法人部門としても自信を持って顧客に提案できると考えた。

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