ゲオやブックオフコーポレーションなど中古携帯端末の流通に関わる企業8社は3月14日、業界団体「リユースモバイル・ジャパン(RMJ)」を設立した(写真1)。中古端末を巡っては、総務省がMVNO(仮想移動体通信事業者)の普及とともに流通活性化を掲げ、公正取引委員会が中古端末の流通経路や価格形成に重大な関心を示している。この状況を追い風に、政府への業界の要望を取りまとめ、携帯電話大手3社との交渉力も高める狙いだ。

写真1●ゲオやブックオフコーポレーションなど中古携帯端末の流通に関わる8社が業界団体「リユースモバイル・ジャパン(RMJ)」を設立
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 代表理事企業である携帯市場(旧アワーズ)の粟津浜一社長は発表会見で、省庁と業者の接点がなく情報発信が不足していたほか、消費者への認知も不足し、リユースが広がらないという業界の課題を指摘。この解決のために関係企業が大同団結し、RMJを設立したと語った。

 粟津社長が直近の課題としてあげたのが、RMJの会員企業による端末買い取り価格と比べて携帯電話大手3社による下取り価格が高騰しており、国内での中古端末流通を阻害しているという点である(写真2)。例として「(機種変更を控えた2年前の機種である)iPhone 5sとiPhone 6で価格差が顕著に表れている」とした。携帯電話大手3社が顧客囲い込みのために、実際の中古買い取り市場以上の高値で中古端末を下取りしているという見方だ。

写真2●設立会見で強調した、携帯電話大手3社とRMJ会員企業の下取り価格のギャップ
緑がRMJ会員企業の加重平均買い取り価格であり、その他が携帯電話大手3社の下取り価格である。
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 粟津社長はiPhoneシリーズの下取り価格を例に、RMJに加盟する中古流通8社の平均と携帯電話大手3社の提示額の比較を示した。iPhone 5sの場合、RMJ加盟社の平均買い取り価格は6361円だが、携帯電話大手3社の下取り価格は1万5000~1万6800円であり、約1万円の差がある。iPhone 6だとRMJ加盟社平均が1万2141円に対し、携帯電話大手3社は2万1600円~2万6400円であり、やはり1万円弱~1万5000円近い価格差がある。RMJは買い取り市場の透明化・健全化を図るために、4月から毎月、加盟社によるiPhoneシリーズや主要Android端末の平均買い取り価格を開示する予定だ。

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