「ネットワークサービスの再発見」――。NTTグループ内で2016年後半からこのような新たなキーワードが浮上している。このキーワードは、従来のようにコンシューマー向けにネットワークサービスを提供する以外に、「一粒で二度美味しい」ネットワークサービスの形があることを意味するという。

 “ネットワークサービスの再発見”とは、何とも大上段に構えたキーワードだが、それだけNTTグループがこの新たなモデルによって、通信市場を拡大したいという期待が伝わってくる。

 具体的にはどんなモデルか。例えばスポーツ分野の映像サービスを考えてみよう。従来はスポーツファン向けに最大公約数の映像サービスを提供する形がほとんどだった。ただコンシューマー向けサービスは、個人ユーザーの可処分時間の奪い合いが発生するほか、市場のパイも限られているため、どうしても値下げ競争に陥りがちだ。これは映像サービスに限らず、通信市場全体が直面する課題でもある。

写真1●「DAZN for docomo」を発表するNTTドコモと英パフォームグループ
NTTグループとパフォームグループ、Jリーグの協業は、スマートスタジアム事業など、幅広い分野にまたがる。
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 “ネットワークサービスの再発見”のモデルを適用すると、従来の市場のパイを超えたビジネスに広げられる可能性があるとする。「例えばファン向けの映像サービス以外にも、チームや選手向けの映像サービスという切り口があることに気づいた。これまで我々は直接、パートナーとなる企業と付き合ってこなかったので分からなかった」と、あるNTTグループの幹部は打ち明ける。

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