写真1●「Linux Mint 17」のデスクトップ
画面はCinnamon版のもの
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 「Linux Mint」は、UbuntuをベースにWindows風のユーザーインタフェースに改変したLinuxディストリビューションだ(写真1)。最新の「Cinnamon」版、主に1世代前のGUIツールキットを使った「MATEマテ」版など4エディションが公開されている(表1)。

表1●Linux Mint 17の各エディション
デスクトップ環境の違いで大きく4種類ある。Cinnamonが標準の位置付け。古いマシンでは画面効果を抑えたMATE版またはメモリー消費の少ないXfce版を選ぶ。
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 Linux Mint 17では、「ソフトウエアの管理」や「ドライバマネージャ」など管理ツールを中心に機能強化がなされた(表2)。ベースとなるUbuntu 14.04がLTS版になったことによる5年間の長期サポートがMint 17の最大の特徴といえる。

表2●Linux Mint 17の主な強化点
管理ツールの改善が中心。Ubuntu 14.04 LTSをベースにすることによる2019年までの5年間長期サポートが目玉といえる。
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Mint 17をインストール

 Mint 17は公式サイト「http://linuxmint.com」のリンクから入手できる。ISOイメージファイルをダウンロードし、Ubuntuの「Brasero」やWindows 7/8の標準機能などでDVD-Rに書き込む。各イメージファイルは約1.2Gバイトだ。付録DVDに32ビットのCinnamon版「/distribution/linuxmint/linuxmint-17-cinnamon-dvd-nocodecs-32bit.iso」を収録してある。

 Mint 17を起動すると、すぐに試せる「ライブ」環境になる。この状態ではハードディスクを書き換えないので、リセットすると元に戻る。

 ハードディスクやSSD(Solid State Drive)にインストールするには、ライブ起動後にデスクトップにある「Install Linux Mint」をダブルクリックし、言語を「日本語」に切り替えて「続ける」を押す。画面の案内に従ってインストールする。

 既存のOSは起動しなくなる場合があるので、重要なデータは必ずバックアップしておく。また、UEFIモードでのインストールエラーやNVIDIA製グラフィックスカード搭載機での不具合といった既知のバグが報告されている*1。インターネットに接続可能な状態で再実行すると改善される場合がある。

*1 リリースノート(http://linuxmint.com/rel_qiana_cinnamon.php)を参照。

 導入直後は、日本語入力ができない状態だ、日本語環境を整備するには、メニューから「端末」を起動してのコマンドを実行する。ログアウトして再ログインすると、「Mozc」による日本語入力を[Ctrl+スペース]などでオン/オフできる。

図1●日本語環境を整備するコマンド
KDE版は「fcitx-config-gtk」の代わりに「kde-config-fcitx」を入力する。
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出典:日経Linux 8月号 p.7
記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。