世界のセキュリティ・ベンダーのブログの中から、押さえておきたい話題をピックアップし、紹介する。まず最初は、企業のセキュリティ予算に関する動向について。スロバキアのイーセットが米パイパージャフリーの調査結果を紹介している。調査結果によると、2014年に重大なハッキングが複数発生したことを受け、企業は今年、サイバーセキュリティの予算を増やす意向だという。

 企業の最高情報責任者(CIO)112人を対象にアンケート調査を実施したところ、75%が「2015年はサイバーセキュリティへの支出を前年より増やすつもりだ」と回答した。

 セキュリティ関連支出を増やすと答えた割合は前年調査でも最多を記録したが、それでも59%だったので、今年の増額意向がいかに強いかが分かる。

 パイパージャフリーは「2014年に多くのセキュリティ侵害が発生したことで、CIOは明らかに懸念を募らせており、それが全般的なセキュリティ支出の増大という判断につながっている」と分析している。

 セキュリティに次いで、今後予算を投じる主要な分野は、「モバイルデバイス」(62%)、「サードパーティーによるエンタープライズソフトウエア」(59%)、「ストレージ」(51%)だった。

 調査結果からは、企業がクラウドストレージへの移行に躊躇している様子も見てとれる。CIOはデータを自社データセンターに保持する最大の理由として「セキュリティ」(35%)を挙げている。

 そのほか、今後の最重要課題を聞いたところ、「ネットワークセキュリティ」(88%)との回答が最も多く、次いで「エンドポイントセキュリティ」(78%)となった。

 米紙「Wall Street Journal」は、多くの企業がシステム保護への監視を強める理由として、大手銀行や小売事業者をターゲットにした一連の大規模セキュリティ侵害を挙げている。サイバー攻撃は「起こるかもしれない」ではなく「必ず起こる」と考えて対策を打つべき問題になりつつある。

 米ガートナーは2014年8月の調査報告で、世界のセキュリティ支出が2015年に前年比8.2%増の769億ドルに達すると予測した。

この先は会員の登録が必要です。今なら有料会員(月額プラン)が2020年1月末まで無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら