パナソニックは2016年11月6日、アルカリ乾電池「エボルタ」の長持ち性能とパワーを実証するために毎年開催している「エボルタチャレンジ」を滋賀県の琵琶湖で実施した。今年は、エボルタ乾電池のみを動力とした航空機で10km以上の有人飛行をし、ギネス世界記録を目指すという内容。天候により1度の延期を経たチャレンジは残念ながら成功とはならなかったが、大空を優雅に飛ぶ飛行機の姿は美しかったうえ途中まで安定しており、次回への可能性を強く感じた。

手作りの飛行機が大空に飛んだ瞬間。飛行機の製作に携わった大学生メンバーの歓喜の声が彦根港に響き渡った
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640本のエボルタ乾電池でプロペラを回し、飛行機を飛ばす

 今回のチャレンジで使用した機体は、東海大学(神奈川県平塚市)の人力飛行機チーム「TUMPA」(ツンパ)に所属する51名の学生が設計・製作したオリジナルのものだ。人力飛行機をベースに設計した低翼機で、26mもの幅を持つ大きな翼で揚力を確保した。機体に搭載したエボルタ乾電池を使い、モーターでプロペラを駆動させて推進する。パイロットを含む約130kgの機体を時速35km前後で飛行させる計画だ。

今回のエボルタチャレンジで使用する機体とTUMPAのメンバー。機体は人力飛行機をベースに設計したもので、エボルタ乾電池でプロペラを駆動する仕組み
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 機体を飛行させる動力となるのが、単3形のエボルタ乾電池だ。電車を走らせた前回のエボルタチャレンジでは、長い距離を走行できる容量を確保するために単1形のエボルタ乾電池を利用したが、今回は空を飛ぶ飛行機ということで重量を削るために単3形を採用した。利用する本数は調整を重ね、最終的に640本のエボルタ乾電池を使用することに決定。60ボルトの電圧を発生させてプロペラを駆動する仕組みだ。

機体の底部に搭載されたエボルタ乾電池。1つのユニットに40本の単3形エボルタ乾電池を収納し、1ユニットで60ボルトの電圧を発生させる仕組みだ。乾電池は合計で640本使用した
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