前回は、なぜオープン&スタンダード技術が注目されているのかまた次世代型システムに求められる要件について触れた。今回は米Facebookによって発足したOpen Compute Project(OCP)とその適応分野について解説する。

そもそもOCPとは何か

 OCPは、Facebookが2011年4月にサーバーなどのハードウエアの設計図や仕様のオープンソース化を推進する非営利組織として発足したプロジェクトである。

 Facebookのユーザーは、2014年3月時点で約12億8000万人。Facebookのサービスを提供するインフラとして、できるだけ効率的で費用対効果に優れたものとして独自技術を採用し、データセンターからサーバーの電源供給に至るまで、よりシンプルに高効率に利用することでエネルギー消費量の削減に成功した。

 Facebookは自社のインフラをオープン化することで、自身が持つ大量のデータを安価に低エネルギー消費で利用できるようにする取り組みとしてOCPを立ち上げた。OCPはデータセンターに特化したユーザー視点でサーバー、ストレージ、スイッチ、データセンターなどのハードウエアを設計し、ベストプラクティスを業界で共有可能な取り組みを行っている。

製造業者やソリューションプロバイダーも参加

 現在、OCPを支えるメンバーとしては、Facebookを筆頭に、米Goldman Sachs、米Rackspaceといったユーザー企業をはじめ、米Intel、米IBM、米Dellなどのハードウエアベンダー、米Microsoft、米VMwareなどのソフトウエアベンダーが参加し、その数は150社を超える規模へ拡大中だ。

 OCPのコミュニティの中には、サーバー、ストレージ、ネットワークといった製品分野ごとにプロジェクトがあり、各プロジェクトにおいて、それぞれハードウエアの仕様や設計について議論し、決定する。2014年10月時点で、OCPの仕様に基づいて製品化されたハードウエアはラック、サーバー、ストレージがある。

 サーバーラックごとに配置されるスイッチ(Top Of Rack Switch)については、ネットワークプロジェクト内で仕様を協議している最中であり、近い将来に決定、製品化される予定だ。

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