クラウドサービスの成長に伴い、ユーザー企業がシステムを導入・移行する際に、クラウドの採用を優先的に検討する「クラウドファースト」が一般化しつつある。

 調査会社のMM総研が2014年11月4日に公表した「国内クラウドサービス需要動向(2014年版)」によると、2013年度の国内クラウド市場は6257億円、2015年度に1兆円を超えると予測しており、8割の企業が新規システムの構築時にクラウドを検討するという結果が出ている(図1)。

図1●国内クラウドサービスの市場規模
出展:MM総研 「国内クラウドサービス需要動向(2014年版)」
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 クラウドサービスの採用は、もうトレンドに乗って導入するものではなくなっている。クラウド市場が急激に変化している時代に、ユーザー企業は本来の情報システムのあるべき姿を俯瞰し、どのように経営や業務に生かしていくのかについて検討する必要がある。そして、業務プロセスの変更を視野に入れ、ビジネス上の評価指標も取り入れながら、採用するクラウドサービスを検証するというフェーズに入っている。

 日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)が2014年4月に公表した「企業IT動向調査2014」によると、2013年度に売上高1兆円以上の企業の28.9%がIaaS(infrastructure as a service)を「導入済み」だった。「試験導入中・導入準備中」(10.5%)と「検討中」(26.3%)を含めると、6割を超える企業がIaaSの導入に前向きだった(図2)。

図2●売上高別IaaS導入状況
出展:「企業IT動向調査2014」日本情報システム・ユーザー協会
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