クラウド事業大手のアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)やマイクロソフトが独自の仕様でクラウドサービスを展開している一方で、「OpenStack」や「CloudStack」に代表されるオープンソースベースのクラウド基盤ソフトウエアを採用する事業者が増えている。これら事業者は、クラウドを提供するサービス基盤でオープン系の基盤ソフトを利用したり、ソリューションを展開したりしている。

 今回は、クラウドを取り巻くオープン化の動向を整理してみよう。

OpenStack関連の市場成長性

 クラウドコンピューティング管理技術を手がける米ライトスケールは2014年2月、同社が実施した調査「State of Cloud 2014」の結果を発表した。これによるとプライベートクラウドの基盤ソフトウエアのシェアは、ヴイエムウェアの「VMware vSphere/vCenter」が首位だった。これに続く2位となったのがOpenStackで、回答者の36%がOpenStackを実験中か使う予定であると答えていた(図1)。

図1●プライベートクラウドの基盤ソフトウエアのシェア
出典:http://www.rightscale.com/blog/cloud-industry-insights/cloud-computing-trends-2014-state-cloud-survey#VMware-and-OpenStack-Battle-for-Lead-in-Private-Cloud
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 米調査会社の451 Researchが2014年に発表した調査結果によると、全世界のOpenStackの関連市場は、2018年に33億ドルになるという。2014年の8.8億ドルから約4倍程度と、急速に市場が延びると予測している。

 調査会社IDC Japanは2014年12月、ヴイエムウェアやOpenStackなどの国内のクラウド基盤ソフトウエア市場規模を公開した。これによると同市場は2013年に100億円を突破しており、2014年に140億円、2018年には434億円に達すると予測している。IDC Japanはクラウドビジネスを拡大するうえで、OpenStackなどのオープンソースによる事業者の連携やハイブリッド型のクラウドソリューションの提供が不可欠になると指摘している。

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