写真1●ストリーミング映像より、イベントに登壇した米AppleのTim Cook CEO
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 米Appleは2015年3月9日(現地時間)に、カリフォルニア州サンフランシスコで「Spring forward」イベントを開催した(写真1、関連記事:Apple Watchの発表イベントを振り返る、日本含む9カ国で4月24日出荷)。

 筆者はこのイベントで、Appleがこれから数年にわたって取り組んでいく3つのパラダイムシフト(大転換)が提示された、という感想を持った。発表内容を改めてまとめると、以下の通りだ。

  • 「Apple TV」で最新のドラマなどが楽しめるストリーミング「HBO Now」発表。
  • Apple TVを値下げ、日本では8200円(税別)に。
  • 「iPhone」で医学研究を行うことができる「ResearchKit」発表。
  • Core Mプロセッサーを搭載し、ファンレス・920gの軽量化を実現した「MacBook」を発表。
  • 「MacBook Pro 13インチRetinaディスプレイモデル」を、第5世代Core i5プロセッサーモデルへとアップグレード。MacBookと同じ新しいトラックパッドを搭載。
  • 「MacBook Air」を第5世代Core i5プロセッサーモデルへとアップグレード。
  • 「Apple Watch」を4月10日から予約・展示開始、4月24日発売とアナウンス。価格も公開。

 発表内容に加えて、Apple Watchを設定するためのアプリが追加された「iOS 8.2」がダウンロード可能になっている(関連記事:Apple、iOS 8.2で「FREAK」の脆弱性を修正)。

MacBookが定義する未来のパソコンの姿とユーザー

写真2●発表された新しい「MacBook」
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 第1の転換はMacBook(写真2)についてだ。AppleはMacBookで再び、パソコンの将来像に対する一つの答えを提示した。

 MacBookは、Core Mプロセッサーを搭載し、ファンを排除し、最厚部で13.1mm、重量920gに抑えた全く新しいモデルとなった。同時に新製品が発表されたMacBook Airよりも下位の性能となる一方で、グラフィックス面ではRetinaディスプレイ搭載と4K出力をサポートするなど、MacBook Airよりも充実させている点が面白い。

 またポート類はUSB-Cとイヤホンジャックを1つずつ備えた以外は全て排除した。このあたりから、既存のコンピュータを使ってきたユーザーが、そのままの感覚で買い換えることを前提としていないマシンであることが分かる。

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