2014年9月9日(米国時間)に開催された米アップルのイベントは、久しぶりにアップルらしいものだったと言える。消費者の行動を変えてしまうような、画期的な新製品を出す。これは、2010年のiPad発表以来なかったこと。今回のイベントには、その興奮があったからだ。

 このイベントのポイントは3つだ。発表の順番に言えば、新型の「iPhone 6」、モバイルペイ・システムの「Apple Pay」、そしてウエアラブルデバイスの「Apple Watch」だ。だが、重要性と話題性から言えば、まったくこの逆から語るべきだろう。

「Apple Watch」について説明するティム・クックCEO
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 Apple Watchは、何と言ってもこのイベントの中心だ。アップルがウエアラブルデバイスを出すといううわさは何年も前から続いており、勝手に「iWatch」という名称まで行き渡っていた。韓国サムソン電子や米モトローラなどがウエアラブルデバイスで先行する中、アップルは全面の新聞広告まで出し、「自分たちは長い時間をかけて開発を行う」といったメッセージを伝えていた。

 ウエアラブルデバイスのことだとは特定しなかったものの、アップルファンなら誰でも、なぜまだ発表されないのかへの回答だと受け取っていたはずだ。

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