スティックPCは一般に、テレビやディスプレイのHDMI端子に、USBメモリーのような本体を挿して使うパソコン。デスクトップパソコンと違い、テレビやディスプレイの裏に装着するだけなので、設置スペースがいらない。

 定番製品は、OS込みでも2万円弱で購入できることもあり、人気を博しているようだ。ただしほとんどの製品は、CPUに低価格帯パソコン用のAtomを採用しており、性能が低い。

 ところが米インテルのスティックPC「Compute Stick」(STK2m364CC)は、CPUにノートパソコンや高性能タブレットと同じCore Mを搭載する。Atomを搭載する従来のスティックPCより、性能がかなり高いのが特徴だ。その実力を検証してみた。

「Compute Stick」(STK2m364CC)は高性能CPUを搭載するスティックPC。税別価格は3万1000円
(撮影:スタジオ キャスパー)
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 インテルのスティックPCは「Compute Stick」というブランドで展開しており、その上位モデルはCPUにCore Mを採用する。「STK2mv64CC」「STK2m3W64CC」「STK2m364CC」の3製品がそれだ。最上位のSTK2mv64CCは、最大2.8GHzで動作するCore m5-6Y57を、ほかは最大2.2GHzで動作するCore m3-6Y30を搭載する。

 Core m5-6Y57やCore m3-6Y30は、マイクロソフトの「Surface Pro 4」や、パナソニックの「レッツノートRZ」など、各社のノートパソコンや高性能タブレットで採用されている。どちらも最新世代のCore Mで、通常のCoreシリーズのノート用CPUよりも、低消費電力で動作するのが売りだ。CPUのコア数はともに2コアだが、Hyper-Threading Technologyにより、4スレッドの処理を同時実行できる。

米インテルのスティックPC「Compute Stick」の上位モデル3製品の仕様。STK2m364CCとSTK2m3W64CCの違いはOSの有無のみ。価格は税別
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 メモリーの容量はどのモデルも4GB。低消費電力版のDDR3-1866を搭載する。メモリーの交換や追加は不可だ。ストレージは容量が64GBのeMMCを採用する。3製品のうち、STK2mv64CCとSTK2m364CCは、OSを搭載しない。Windows 10、Windows 8.1、Linuxなどを搭載可能という。STK2m3W64CCはWindows 10がプリインストールされる。

 通信機能は無線LANとBluetoothを利用できる。無線LANはIEEE 802.11acに対応し、最大867Mbpsの通信が可能だ。Bluetoothのバージョンは4.2で、Bluetooth Smartの高速通信も、対応機器との接続で利用できる。

 グラフィックス機能は、CPUに内蔵されるHD Graphics 515を利用する。映像出力端子はHDMIのみ。本体にHDMIのオス端子が搭載されており、テレビやディスプレイのHDMI入力端子に、本体をそのまま差し込む。最大解像度4096×2160ドットの4K出力も可能だ。

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