2016年9月16日にiPhone 7が発売されて約1カ月が経過し、街でその姿を見ることも増えてきた。FeliCa対応やイヤホンジャック廃止など話題となっているが、通信の部分でも大きく強化された。それは「3CC CA」だ。これは通信速度を大幅に高速化する機能のこと。今回、我々は実際にiPhone 7で速度を測定し、3CC CAの効果を調査した。「3CC CA」の仕組みとともに見ていこう。

複数の通信路を束ねて高速化・安定化を実現

 「3CC CA」という言葉だが、これは「3CC」と「CA」に分けられる。まずCAとは、LTE-Advancedの要素技術の1つ「キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation)」のことであり、複数の通信路を束ねて高速化・安定化を実現する技術だ。

 CCはコンポーネントキャリア(Component Carrier)のことで、これはキャリア・アグリゲーションで束ねる通信路1本のことを指す。よって3CC CAとは、3本の通信路を束ねるキャリアアグリゲーションということになる。(以降キャリアアグリゲーションはCAと表記)

 NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの3大事業者はそれぞれ3CC CAに対応している。

 例えばNTTドコモは、キャリアアグリゲーションを「Premium 4G」と銘打ってサービス展開している。その説明図を見ると、2GHz帯/1.7GHz帯/800MHz帯の3本の通信路を使うと分かる。

図1●3CC CAの仕組み(NTTドコモの例)
出所:NTTドコモのサイト(https://www.nttdocomo.co.jp/support/area/premium_4g/)
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 LTEにおける通信路は、運用される周波数と様々な電力規定の組み合わせに対し「Band」(バンド)という番号が振られている。例えば、NTTドコモ・au・ソフトバンク各社が運用している2GHz帯は、運用周波数自体は異なるものの、全て「バンド1」に分類される。

 加えて、コンポーネントキャリアの周波数帯もバンドで示し、CAの組み合わせもこの番号のセットで表記される。先程引用したNTTドコモの375Mbpsの3CC CAの組み合わせには、2GHz帯/1.7GHz帯/800MHz帯の3つを使用するが、それぞれバンドは1/3/19となっているので「CA_1-3-19」と記載すると定められている。

 各事業者から発売されているAndroidスマートフォンでも、3CC CAに対応する端末は既に存在しているが、ついにiPhone 7もこれに対応したわけである。

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