2018年1月9日~12日に米国ラスベガスで開催された家電見本市「CES 2018」。スタートアップ企業を中心とした取材から、インパクトを感じた5つのトピックスを紹介する(写真1)。

写真1 2018年1月9日~12日に米ラスベガスで開催された「CES2018」
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 CESには2010年から9回連続の参加となるが、その開催規模は年々大きくなり、今回は出展企業数が3900社に達した。見どころは年によって変化している。2010年代前半には多くのスマートフォン・メーカーが新商品を投入し競い合っていたが、現在ではその影は薄くなり、その代わりにロボットやドローン、自動運転、スポーツ・イノベーション、スマートシティ、睡眠関連技術(SleepTech)、乳幼児向け技術(BabyTech)など、テーマが多様化、細分化している。テーマが多様化した結果、同じ参加者でも、目的や興味が異なると全く違った展示会に見える。それもまた、巨大化したCESらしさと言えるだろう。

 今回は、スタートアップ企業や、大手企業の新しい事業領域の動向を中心に見て回った(写真2)。2日間のメディア/アナリスト向けの事前イベント、そして4日間の展示会から、インパクトがあった内容として、以下の5点を挙げたい。

写真2 スタートアップ企業が集まる展示コーナー「Eureka Park」の様子
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1)CESと縁のなかった企業が入ってきた

 CESは今回で51回目を数える。ハイテク領域では企業も展示会も栄枯盛衰が激しいが、CESがこれほど長く続いているのは、テーマを柔軟に変え新規参入者を促してきたことが大きく寄与している。ここ数年は、自動車業界からの参入が目立っていたが、今年もまた新しい顔ぶれを見ることができた。

 例えば、保険業界では米リバティ・ミューチュアル保険が、近隣の危険運転に関するデータと騒音データに基づいた居住地評価アプリと、「家の健康度」を見える化した住宅修繕診断アプリを紹介していた(写真3)。同社のデータサイエンスと保険の専門知識を活用して開発したもので、ボストンとシンガポールにある同社イノベーション・センターの研究所の成果という。

写真3 米リバティ・ミューチュアル保険の出展の様子
同社の居住地評価アプリで分かる評価値を模型で表現した。
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