「第26回国際情報オリンピック」が2014年7月14日、台湾で開幕した。世界で80以上の国と地域から300人強の代表選手が集結し、情報科学の知識・スキルを競った(写真1)(関連記事:「国際情報オリンピック」が台湾で開幕、世界82カ国・地域の中高生集結)。各国の選手は、5時間をかけて計3問の課題を解く「競技」を2度にわたって挑戦。勝敗を分けるのは、プログラミングのスピードではない。「いかに効率の良いアルゴリズムを考案できるか」、にある。

写真1●「第26回国際情報オリンピック」開会式の模様
[画像のクリックで拡大表示]

 国際情報オリンピックは、数学オリンピックなどと並ぶ高校生以下を対象とする八つの国際科学オリンピックの一つ。1989年に創設され、今年で26回目の開催となる。各国4人が代表選手として参加し、獲得した点数に従って、上位約12分の1の選手に金メダル、次の約6分の1に銀メダル、さらに次の約4分の1に銅メダルが個人に授与される。上位半分に入れば、メダルを獲得できる。

写真2●日本大学文理学部情報科学科の谷聖一教授
[画像のクリックで拡大表示]

 台湾大会では、2014年7月15日に5時間で3問、同17日にも5時間で3問が出題され、出場選手は、与えられた課題を解くためのプログラムを作成する。ただし、プログラムを実装できれば正解、とはいかない。単にプログラムを書いただけでは、実際に処理を実行した際に制限時間内に答えが出ないような問題がほとんどだからである。例えば10秒間の実行時間で、どれだけのデータを処理できるか。そのボリュームに応じて、獲得できる点数も変わる。1問100点満点、計600点満点のうち、どれだけの点数を獲得できるかを競うわけだ。

 情報オリンピック日本委員会の専務理事で、2006年から2010年まで日本選手団の団長を務めた日本大学文理学部情報科学科の谷聖一教授は、「いかに良いアルゴリズムを構築できるか、これが一番試される」と説明する(写真2)。

この先は会員の登録が必要です。今なら有料会員(月額プラン)が2020年1月末まで無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら