前回は,どの会社でも通用する仕事術を構成する7つの力のうち,(6)の「褒める」を説明した。7つの力は以下の通りである。

(1)教える
(2)マネジメント
(3)仕事を頼む
(4)交渉する
(5)文章を書く
(6)褒める
(7)叱る

 仕事を円滑に進めていくためには,「褒める」ことが非常に重要である。部下や後輩を褒めるのは言うまでもない。時には上司や同僚,取引先の関係者もうまく褒めることが,仕事がうまく進めるコツである。これこそ,どの会社でも通用する仕事術と言えるだろう。褒めるについては,筆者のWebサイトでチェックリストも用意しているので,ぜひ利用していただきたい。

 今回は,(7)の「叱る」を取り上げる。これも,どの会社でも使える重要な仕事術である。組織をマネジメントする場合も,部下を指導する場合も必要になる。

 基本的に,叱るというのは上司が部下に対して使う,あるいは先輩が後輩に使うマネジメントの手段である。ただし,言い方に細心の注意を払えば,上司と部下,先輩と後輩以外の関係でも威力を発揮する。

 叱る局面は状況によって異なるが,「失敗したとき」「認識の甘さを指摘されるとき」「手抜きをしたとき」などに使うべきものである。叱ることによって,「本気になってもらう」「気合を入れてもらう」といった心と頭を刺激する効果が期待できる。

「叱り方」6つのポイント

 筆者は,20年間の社会人生活,10年の教育コンサルタント生活の中で,叱るという行為に6つのポイントがあることを発見し,利用してきた。

(1)叱るときや注意するときは,人目と人の耳を考える
(2)人格ではなく,行為をしかる
(3)叱る理由を明確にする
(4)失敗したと相手が認めてから叱る
(5)叱られても「得がある」と思わせる
(6)失敗を強く反省しているときは,きつく叱らない

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