久しぶりに柔かそうな「ネタ」で始めたいと思います。

 最近,ブログ界隈で「彼氏が××だった。別れたい」というコピペ改変が流行ってます。ちょうどこの連載のネタを考えている時に流行りを感じたので,「じゃあ,『彼氏がオープンソースやっていた。別れたい』でも書くかな」とtwitterでつぶやいていたら,「オープンソースには中毒性があるから,結構シリアスな問題かも」というコメントが来ました。確かにそう考えてみると,あながち単なるジョークでは済まないなということと,前回の話題とも関連があるので,あえてこのネタで考えてみたいと思います。

問題のコピペ元ネタ

 件のコピペの元ネタは以下のように整理されてます。どうやら元はどこかの質問サイトのようですが,コピペとして整理されたものを転載します。


彼氏が軽自動車に乗ってた。別れたい…
 軽だと信号待ちで並ばれた時なんか恥ずかしいww
 下向いちゃうしww
 男にはせめて普通車乗って欲しい・・・
 駅とかで迎えにこられたら・・・・もう最悪ww
 せめて普通にエスティマやハリヤーぐらいは乗って欲しい。
 常識的に考えて欲しいだけなんです!
 軽で迎えにこられた時の恥ずかしさとか分かる?
 あのね?たとえば週末10~20人ぐらいでバーベキューとか行くでしょ?
 それぞれ彼氏の車とかで来るわけじゃない?
 みんな普通にランクルやマジェやセルシオやエルグラで来るわけでしょ?
 軽でノコノコついてったら大恥かくでしょうがww

 書いた人は,どうやらコピペとして使われることを想定して書いたようで,随所に改変用のパラメータが散りばめられていると共に,「大抵の人にはどうでもいいようなことを,やたらに悪く言う」という炎上させやすい観点で書かれていて,そういった意味では「秀逸な釣り」とも言えます。

 というコピペ批評はどうでも良いとして,このコピペの「大抵の人にはどうでもいいようなことを,やたらに悪く言う」というのを上手く応用すると,軽いタッチで問題点の指摘ができて面白そうです。

彼氏がオープンソースをやっていた。別れたい。

 2つ考えてみました。

業務システム編
 オープンソースだとバグが発見された時なんか恥ずかしいww
 下向いちゃうしww
 男にはせめて商用のソフト使ってほしい・・・
 基幹業務とかの提案に使われたら・・・・もう最悪ww
 せめて普通にWindows serverやOracleぐらいは使ってほしい。
 常識的に考えてほしいだけなんです!
 オープンソースで提案された時の恥ずかしさとか分かる?
 あのね?例えばベンダー10~20人ぐらいでコンペとかやるでしょ?
 それぞれ得意なシステムとかで提案するわけじゃない?
 みんな普通にWindows serverでOracleやSAPとかSalesForceで来るわけでしょ?
 オープンソースでノコノコ提案したら大恥かくでしょうがww

日常生活編
 オープンソースやってるって言うと遊びに行く時なんか申し訳ないしww
 下向いちゃうしww
 男にはせめて休日くらい遊んでほしい・・・
 「コミュニティイベント」とかに行かれたら・・・・もう最悪ww
 せめて普通にお台場とかディズニーランドぐらいは連れて行ってほしい。
 常識的に考えてほしいだけなんです!
 「今週末は○○のイベント」とか言われた時の悔しさとか分かる?
 あのね?例えば週末10~20人ぐらいでバーベキューとか行くでしょ?
 それぞれ彼氏の車とかで来るわけじゃない?
 みんな普通にランクルやマジェやセルシオやエルグラで来るわけでしょ?
 私だけ一人でノコノコ出掛けてったら大恥かくでしょうがww

 コピペ改変って意外に難しいですね。特に意図を持って書くと。

 前者は本当に単なる「提案の見栄張り」の話でしかないですから,仮にそう思われていたとしても,正当性将来性と言ったような前向きの話をすればいいわけです。長いことオープンソースにかかわって来た人や,この連載で書いていることを納得して下さる人にとっては,早晩解決する問題ではないかと思います。むしろ,このような古いセンスでいることの方が問題でしょう。「できるエンジニア」なら,商用であるとかオープンソースであるとかに関係なく,「顧客にとって最良で,ベンダーにとっても儲かる」というシステムを提案するべきでしょう。内容で「見栄を張る」メリットは何もありません。

 ところが,後者はちょっと反論のしようがありません。冒頭に書いた「オープンソースには中毒性があるから,結構シリアスな問題かも」というのも,実はこの辺に関係のある話で,こちらの方がむしろ問題だと思います。

この先は会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら