今回は久しぶりにハードウエアを分解した話を書きましょう。

 分解したのは,2007年の12月ぐらいに会社で購入したNECのExpress5800/i110Ra-1hというラックマウント可能な1Uサーバーです。今年になってもう1台購入しようと思ってWebページを見たところ,残念ながら販売が終わっていました。

 しかたなく後継製品のExpress5800/i110Rb-1h)を購入することにしました。購入した110Ra-1h(モデルN8100-1366Y)と110Rb-1h(モデル N8100-1233)の仕様を簡単にまとめておきましょう。

  i110Ra-1h
(N8100-1366Y)
i110Rb-1h
(N8100-1233)
CPU Intel Pentium M 740
(1.73GHz)
Intel Core Duo Processor T2500
(2GHz)
メモリー 512MB (DDR2-533) 512MB (DDR2-400/ECC付き)
チップセット Intel 915GM E7520
HDD 最大SATA×2台 最大SATA×2台
ネットワーク 1000BASE-T×2,100BASE-TX×1
(Intel 82573V/82562G)
1000BASE-T×2
(Intel 82573L)
拡張スロット PCI
(ライザーカードが別途必要,
ロープロファイル)
PCI Express
(ライザーカードが別途必要,
ロープロファイル)
その他 PS2×2,シリアル×1 PS2×2,シリアル×1
大きさ(W×D×H) 432mm × 355mm × 43mm 432mm × 355mm × 43mm

 i110Ra-1hと後継製品のi110Rb-1hの最大の特徴は,筐体の奥行きが35.5cmと短く作ってあるため,ラックの前後からマウントできるというものです。マウント用レールも専用のもので,前と後ろ,両方から引き出せるようになっています。この長さならばラックの奥行きが80cmあれば十分でしょう。今は奥行きがあるサーバーが多いため,大抵のラックで前後にマウントできるのではないでしょうか。

 ただ重さには注意しなくてはなりません。40Uのラックがあったとしてここに上から下まで詰め込むと80台分の重さになります。1台が約7kgですから単純に計算すれば80台で560kgになります(大人が10人弱というところでしょうか)。これにラックや床が耐えられるかどうか確かめておく必要があります。

 重さの他に,ラックの背面にもサーバーを設置しますから,サーバーの設定や交換のための作業空間も考えなくてなりません。

「重さはわかったけど,熱はどうなん?」

 1台のラックに通常の倍のサーバーが入るわけですから,2倍の熱を逃がさなくてはなりません。

 また,排気の経路の問題もあります。ラックマウント可能なサーバーの多くは,前面から吸気し,熱くなった空気を背面から排気するようになっています。そのためサーバーを前後からマウントした場合,熱くなった空気がラックの中央部にたまってしまいます。

 このため,今回分解するi110/Ra-1hは違う構造,例えば,ラックマウント用レールが特殊な構造になっていて,側面から吸気して,反対側の側面から排気になっているのかと思っていました。

 ところが,分解してみると,通常のサーバーと同じく前面から吸気,背面から排気となっています。

 不思議に思ってNECのWWWページを見てみると,次のように書かれていました。

 44Uラックに本サーバーをフル実装するためには,冷却効率を向上させるために,高さ1Uの冷却FANを3台搭載する必要があります。実際は41U分に本サーバーが前後よりマウントされ,最大82台までの搭載になります。

 なるほど,別売の1Uサイズのファン(ラック冷却用ファン(N8143-63)とラック取付用ブラケット(N8143-62))があり,これを使わなくてはならないのですね。

 このファンは資料によれば次のように設置しなければならないようです。

  1. 装置の一番上と20Uごとにラック冷却ファンを設置する
  2. 61台以上搭載する場合には装置の一番下にも冷却ファンを設置する
  3. 冷却用ファンを設置しない場合には40台(20U)まで搭載できる(ただしラック一番上から20Uに搭載すること)
  4. 奥行の長い他装置を搭載すると中央の排気スペースをふさぐことになり冷却できなくなる

 おもっきり詰め込みたいときには注意が必要なようです。

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