米Microsoftは8月第4週,欧州で極めて不評だったWindows Media Player(WMP)非搭載版Windows XPである「Windows XP N」と同様の製品を,韓国公正取引委員会(KFTC)の命令に従って発売する。Microsoftが出荷するのは,「Windows XP Home Edition」および「Windows XP Professional」をベースとする「Windows XP KN」「Windows XP K」の2エディションだ。

 Windows XP KNは,Windows XPからWMPと「Windows Messenger」を取り除く。Windows XP Kは両ソフトウエアを非搭載としたうえで,競合他社製インスタント・メッセージング(IM)アプリケーションをダウンロードできるWebサイトのリンク・リストを提供する。韓国のパソコン・メーカーは,どちらのエディションを採用するか選択できる。
 
 両エディションのリリースは,Microsoftからの独占禁止法(独禁法)違反是正措置の執行延期要求がソウル高等裁判所に棄却されたため実施される(関連記事:Windowsの独禁法違反是正措置,Microsoftの執行延期要求をソウル高裁が棄却)。KTFCは,MicrosoftがWindows XPにメディア・プレーヤとIMアプリケーションを搭載した行為を韓国の独禁法に反すると判断し,2005年12月に約3400万ドルの罰金支払いを命じた(関連記事:米Microsoft,韓国公取委の「Media Player」排除裁定に控訴を表明)。
 
 欧州の場合と違い,Windows XP KN/Kはオリジナル版Windows XPを置き換える形となり,並行販売はしない。つまり今後Microsoftは,韓国でWindows XP Home/Professionalのオリジナル版を販売しない。売るのはWMP非搭載版だけとなる。欧州の消費者はWindows XPを購入する際,オリジナル版とWMP非搭載版を選ぶことができた。そのため,圧倒的多数が後者を無視した。

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