「当社が前進する上で,インターネット・サービスはたいへん重要な役割を占める」。米Microsoftのチーフ・ソフトウエア・アーキテクト,Ray Ozzie氏は米国時間7月27日に開催されたアナリスト向け会議「Financial Analyst Meeting 2006」で,パソコン中心(PC-centric)からサービス中心(service-centric)への根本的変換の必要性について語った。

 Microsoftはこれまでパソコン中心の考え方で成功を築いてきたが,「現在,パソコン用に記述したアプリケーションによって優れた体験を提供しているとしても,当社が実現しようとしている総体的なユーザー体験を考え,サービス中心の方針を展開する」(同氏)。

 Ozzie氏は,「Forbes」誌のコラムニストRichard Karlgaard氏が,技術の急速な進歩によって起こったコンピューティング,ストレージ,コミュニケーションの価格破壊を指して名付けた言葉「チープ革命(cheap revolution)」を引用した。

 チープ革命は,プロセサ,メモリー,ストレージを搭載したスマートでパワフルなデバイスの登場を促進してきた。こうしたデバイスは直接あるいは間接的にインターネット・ベースのサービスにつながっている。また,これらデバイスをサポートするインフラもチープ革命によって実現し,多数のインターネット・ユーザーにサービス中心のプラットフォームを提供している。

 サービス中心のソフトウエア設計は,まず消費者市場で広く受け入れられ,次に小規模企業市場,いずれは大規模企業市場に大きな影響を与えるようになると,同社はみている。

 同社は,「Windows Live」を通じて,すべての市場にWeb,デスクトップ・パソコン,モバイル・デバイスの統合的な体験を提供したい考えだ。「ユーザーがWindows Liveを『エクスペリエンス・ハブ』として利用できるようにする」(同氏)。

 Windows Liveサービス・プラットフォームでは,1)オープンで相互操作性のあるインターネット・アプリケーションおよびサービスの開発を促進する,2)プライバシを尊重しつつユーザーの行動を管理する一方で,ユーザー体験を向上する,3)広告,サブスクリプション,トランザクションの3つのビジネス・モデルで,収益性を実現できるサポートを目指すとしている。

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