まもなく米Microsoftが,予定していなかったWindows Vistaの「更新ビルド」を技術ベータ・テスターと一部の企業顧客に提供するもようだ。これまでMicrosoftは2カ月に1回のペースで,コミュニティ技術プレビュー(CTP,Community Technical Preview)版を開発者向けネットワークMSDNの会員を含むテスターに配布してきた。今回の更新ビルドは,ビルド番号が5340か5341になるそうだ。

 Microsoftの広報担当者は,「技術導入プログラムTechnology Adoption Program(TAP)の契約企業に対し,数週間後にWindows Vistaの最新コードを提供する方向で検討している」と認めた。「TAP契約者には,リリース・スケジュールに従ってWindows Vistaのコードを定期的に提供している。今回実施するリリースはTAPの契約に従ったもので,CTPとして扱わない。以前の発表通り,次回のCTPでベータ2段階を終える予定で,2006年第2四半期のリリース・スケジュールは変えていない。TAP契約者向けリリースや次回のCTPリリースの機能と時期については,何も情報を持っていない。詳しいことが分かり次第知らせる」(Microsoftの広報担当者)

 さらにこの広報担当者は,「(3月20日~22日に開催する)カンファレンスMix '06で,Internet Explorer(IE)7 Beta 2 Preview版用のアップデートを提供する」と述べた。IE 7 Beta 1 Previewは,1月の終わりにリリースされている。

 Microsoftがこの時期に更新ビルドをリリースすることに決めた理由は定かでないが,「2月にリリースされた前回のCTPで多種多様なフィードバックを得られたことから,Microsoftはこの更新ビルドを試験用に使うつもりだ」という話を情報筋から聞いた。その情報筋によると,更新ビルドはCTPの品質基準に達せず,Windows Vista Ultimateエディションのみの提供になるという。ただし,32ビット版と64ビット版の両方が用意される。

 MicrosoftはCTPビルドのリリースを4月に予定していたのに,5月にずれ込む可能性が出てきたらしい。次のCTPは,誰でもWebからダウンロードできるようになるはずだ。

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