調査内容 主要インテグレーターに対する利用意向
調査時期 2008年7月中旬
調査対象 ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者
有効回答 3062件(1126件)
( )内は情報システム担当者の有効回答数


 日経マーケット・アクセスがITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に行った2008年7月調査での,システム・インテグレーター(SIer)の主要企業への「今後利用したい」(利用意向)率は,トップが日立コンサルティング(26.5%,前回は16.7%で32位),2位がパナソニック システムソリューションズ ジャパン(PSSJ,25.4%,前回は15.7%で39位),3位がNECネクサソリューションズ(23.7%,前回は16.5%で33位)。前回2008年4月調査で中~下位にランクされていたSIerが大きく上昇した。

 4位の三菱電機インフォメーションシステムズ(MDIS,22.4%)も,前回は12.3%で有効回答数(「職務で接点がある」とした回答者数)30以上を得た64社の54位。4位同率のダイワボウ情報システム(DIS,22.4%)は前回の13.9%(50位)からの急浮上である。この上位5社が,前回調査と比較した利用意向率のアップ幅でも上位5番目までを占めている。

 日立コンサルティングは前回2008年4月調査で「存在感」「勢い」イメージの上位に初めて進出したが,今回調査では両指標とも大きく後退(8月19日付け記事参照)。なぜかそれと入れ替わる形で,今回は利用意向率が急上昇した。一方PSSJは,今回の調査で初めて上位に進出,「勢い」イメージの2位に食い込んでいる。

今回の利用意向率上位SIerには「特定の強み」見えず

 今回急上昇した利用意向率の上位5社だが,「そのSIerを『利用したい理由』」(複数回答)への回答数を見ると,昨日8月20日付けの記事で紹介したベンダー編上位のVMwareやウイングアークとは対照的に,特定の理由に票が集中せずばらけている。

 実数を挙げると,日立コンサルティングは「今後利用したい」9票中「提案、業務分析、情報提供」が4票,「製品/サービスの機能」3票など。PSSJは16票中「過去の導入/利用実績」6票,「製品/サービスの機能」と「導入後のサービス(保守、稼働継続)」が5票。NECネクサは18票中「過去の導入/利用実績」8票,「製品/サービスの機能」5票。MDISは11票中「提案、業務分析、情報提供」4票,「過去の導入/利用実績」と「製品/サービスの機能」と「コスト」がともに3票。DISは13票中「コスト」が6票,「過去の導入/利用実績」5票だった。

利用意向率上位常連のNECフィールディングは6位,大塚は10位に後退

 SIerに対する利用意向率の6位は,5位とほぼ同率(0.1ポイント差)でNECフィールディング(22.3%)。2007年7月調査で2位(21.5%),2007年10月調査で3位(16.5%),2008年1月調査で2位(21.6%)のトップ3常連で,前回2008年4月調査も2位(23.9%)に入っていたが,今回は2ポイント弱スコアを落とした。同じく上位常連の大塚商会(前回は22.5%で4位,2008年1月調査は17.9%で3位,2007年10月調査は16.8%で2位)も,今回は18.9%で4ポイント弱のダウン,10位に後退した。NECフィールディングや大塚商会についての『利用したい理由』は22日以後公開予定の記事で紹介する。

 昨日20日付けの記事で紹介したベンダー編では,利用意向率の平均値は前回調査とあまり変動がなかったが,SIerに対する利用意向率の平均値は,前回調査よりかなり低下した。有効回答数30以上を得たSIer63社の利用意向率の単純平均は13.9%(前回も63社で16.4%),各社の回答数を乗じた加重平均は15.1%(前回は17.5%)。前回と今回の調査でともに有効回答数30以上を得て比較可能なSIer61社のうち,大部分の51社が前回より利用意向率を落とした(ベンダーでは59社中34社が前回の利用意向率を上回った)。

 遡ると,前々回2008年1月調査のSIer39社の利用意向率の単純平均は11.9%,2007年10月調査(27社)は同11.2%,2007年7月調査(34社)は同13.5%といった水準だった。前回の2008年4月調査でやや大きく利用意向率が上昇したが,今回の調査で元のレベルに戻った形である。

 なお,「今後利用したいSIer」の得票ベスト5は,大塚商会(93票,前回も1位),NTTデータ(76票,前回3位),NECフィールディング(73票,前回2位),キヤノンマーケティングジャパン(60票,前回6位),富士通エフサス(50票,前回4位)。前回5位の伊藤忠テクノソリューションズは今回46票で,日立情報システムズ(48票,前回7位)に次ぐ7位に後退した。

■調査概要
 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に,情報通信製品/サービス・ベンダーとシステム・インテグレーター(SIer)の主要企業各68社について,《今後利用したい》と感じるかを聞いた。
 「対象SIerのビジネス領域と自分の職務領域には接点がある」とした回答者の数nを100%として,n=30以上を得たSIer64社を掲載した。
 今回の2008年7月調査では,評価対象インテグレータ(SIer)68社のリストは,2008年4月調査と同じものを提示した。評価対象企業全136社のリストは,本調査の設問の原文とともに,日経マーケット・アクセスの有償会員向けサイト「日経MA-INDEX 企業情報システム」で近日中に公開する予定。
 調査実施時期は2008年7月中旬,調査全体の有効回答は3062件,「所属する企業・組織で自社の情報システムにかかわる業務(企画立案・設計・開発・運用・予算承認など)を担当している」とした実質的な有効回答は1126件。

図●主要システム・インテグレータ64社に対する「利用希望」
図●主要システム・インテグレータ64社に対する「利用希望」
(「対象SIerのビジネス領域と自分の職務領域に接点がある」とした回答者の中での比率,n=30以上)

回答者が担当するシステムの範囲/分野

出典:日経マーケット・アクセスINDEX:企業情報システム 2008年7月調査
記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。