調査内容 システム・インテグレーターが手がけている業務分野の認知率
調査時期 2007年10月中旬
調査対象 ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者
有効回答 2173件(877件)
( )内は情報システム担当者の有効回答数

 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に行った2007年10月調査では,2007年7月調査に続いて,国内の主なシステム・インテグレーター(SIer)68社を対象に,各SIerがITビジネス分野のどの領域を手がけていると思われているのか(認知度)を聞いた。今回も業務アプリケーション系8分野とインフラ系7分野(「調査概要」を参照)について,各主要SIerがその分野を「手がけている」と思うかどうかを聞いた。今日の記事では業務アプリケーション系,明日11月28日付けの記事でインフラ系の結果を紹介する。

「業務系を広くカバー」はNECソフト,IBMサービス,NTTデータ

 業務アプリケーション系8分野についての評価対象全68社の平均認知率は,今回も会計系の29.5%(前回7月調査では29.0%)が最大。以下は若干変動があり,経営戦略・意思決定支援系28.7%(同26.6%),人事・給与系27.0%(同27.2%),CRM・顧客関連系26.4%(同27.3%),SCM系26.1%(同24.8%),SFA・営業系24.9%(同26.5%),生産管理系22.7%(同24.1%),物流系19.6%(同23.2%)。前回は4ポイント幅に収まっていてあまりバラつきはなかったが,今回は10ポイント幅に開いた。

 アプリケーション系8分野で広く上位の認知率を得たSIerは,経営系を除く7分野で上位5社以内に入ったNECソフト(8分野の平均認知率39.6%),会計系/人事系/SFA系を除く5分野で上位5社に入った日本アイ・ビー・エム・サービス(ISC-J,同39.7%),会計系/人事系/SCM系/生産管理系を除く4分野で上位5社に入ったNTTデータ(同40.2%)がトップ3。8分野の平均認知率でこの3社に次ぐ位置には,CSKシステムズ(同38.4%)と大塚商会(同36.9%),日立ソフトウェアエンジニアリングと富士通システムソリューションズ(ともに同35.1%)が食い込んだ。

 前回調査と比較すると,この“オールラウンダー”視点での上位から後退したのは,IBMビジネスコンサルティングサービス(IBCS,同39.2%)。前回は8分野平均44.7%で,生産管理系と物流系を除く6分野で上位5社に入っていたが,今回は経営戦略系で3位に入った以外は上位5社に食い込めなかった。その経営戦略系でも,IBCSが同じIBM系のISC-Jの後塵を拝しているのは,いささか皮肉な結果だ。

 前回,8分野平均でNTTデータ(38.9%)を上回るスコア(39.3%)を得たNTTソフトウェアも,今回は大きく後退。8分野平均28.9%で68社中同率21位に終わった。

「一芸型」は会計・人事のオービック,経営戦略のNRI,生産・物流のNSSOL

 一方,個別の分野で特に高い認知率を得ている“一芸特化型”のSIerは,前回同様会計系と人事・給与系でトップを取りながら,他の6分野の認知率は全て25%以下(経営戦略系21.6%~物流系10.3%)のオービックがやはり突出。野村総合研究所も,経営戦略系でトップの認知率73.3%を得たが,他の7分野は33.3%(会計系)~12.5%(生産管理系)とかけ離れている。

 そのほか,生産管理系と物流系の2分野で認知率首位の新日鉄ソリューションズ(NSSOL)や,会計系と人事・給与系でオービックと2強を形成している大塚商会も,他の分野での認知率が35%に満たない。

■調査概要
 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に,システム・インテグレーター(SIer)の主要企業68社について,各SIerがITビジネス分野のどの領域を手がけていると思われているのか(認知度)を聞いた。初回2006年10月調査,2回目は2007年1月調査(日経マーケット・アクセス2007年3月号「記事A19」参照),3回目は7月調査,今回が4回目の調査である。
 各SIerについて,【業務アプリケーション系】8分野(経営戦略・意思決定支援系,会計系,人事・給与系,SCM系,SFA・営業系,CRM・顧客関連系,生産管理系,物流系)と,【インフラ系】7分野(セキュリティー系,グループウエア/情報共有系,WAN/LAN/電話系,インターネット系(情報発信/電子商取引/マーケティング),ストレージ系,アプリケーション/システム間連携基盤系,運用/危機対策/ビジネス・コンティニュイティ系)の合計15分野を提示。取引や商談経験の有無に関係なく,回答者が知る範囲で,各SIerがその分野のITビジネス(サービス)を手がけていると思うかを聞いた。15分野とも空欄とした無回答者は,当該SIerを“知らない”ないし“視野に入れていない”と解釈して,有効回答数から除外している。提示したSIer68社すべてが,この基準で有効回答数30以上を獲得した。
 今回の2007年10月調査では評価対象のSIerリストからリコーと富士ゼロックスを除外(ベンダー・リストに移行),三菱総合研究所(旧ダイヤモンドコンピューターサービスを含む)と,従来ベンダーに分類していたアルプス システム インテグレーション(ALSI)をSIerリストに追加した。NECソフト,NTTコムウェア,CSKシステムズについては,各地のグループ会社を含めて評価するよう求めた。評価対象企業のリストは,本調査の設問の原文とともに,日経マーケット・アクセスの有償会員向けサイト「日経MA-INDEX 企業情報システム」で公開している。
 調査実施時期は2007年10月中旬,調査全体の有効回答は2173件,「所属する企業・組織で自社の情報システムにかかわる業務(企画立案・設計・開発・運用・予算承認など)を担当している」とした実質的な有効回答は877件。

図●システム・インテグレーターが手がけている業務分野の認知率【経営戦略・意思決定支援系上位5社】   図●システム・インテグレーターが手がけている業務分野の認知率【会計系上位5社】
 
図●システム・インテグレーターが手がけている業務分野の認知率【人事・給与系上位5社】   図●システム・インテグレーターが手がけている業務分野の認知率【SCM系上位5社】
 
図●システム・インテグレーターが手がけている業務分野の認知率【SFA・営業系上位5社】   図●システム・インテグレーターが手がけている業務分野の認知率【CRM・顧客関連系上位5社】
 
図●システム・インテグレーターが手がけている業務分野の認知率【生産管理系上位5社】   図●システム・インテグレーターが手がけている業務分野の認知率【物流系上位5社】
図●システム・インテグレーターが手がけている業務分野の認知率(各分野の上位5社)
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回答者が担当するシステムの範囲/分野

出典:日経マーケット・アクセスINDEX:企業情報システム 2007年10月調査
記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。