写真●初日の最終セッションには楽天の三木谷浩史氏やフジテレビの亀山千広氏などが登壇
写真●初日の最終セッションには楽天の三木谷浩史氏やフジテレビの亀山千広氏などが登壇
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 ベンチャー企業の経営者ら約600人が集まるイベント「Infinity Venture Summit 2013 Spring」が、2013年5月23日から札幌市で始まった。Infinity Venture Summitは、IT業界の経営者や経営幹部を対象とした招待制のイベントであり、カンファレンスや懇親イベントなどで構成される。
 
 今回、初日の最終セッションに登壇したのは、楽天代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏、GMOインターネット代表取締役会長兼社長 グループ代表の熊谷正寿氏、フジテレビジョン常務取締役の亀山千広氏、LINE代表取締役社長の森川亮氏の4氏。モデレーターは、日本経済新聞 論説委員の関口和一氏が務めた(写真)。

 セッションのテーマは「日本からイノベーションを産み出せ!」。それぞれの立場と経験から、日本発のイノベーション創出に向けた課題やヒントなどを語った。

 現状の日本の課題を問われた熊谷氏は、高い税率を引き合いに「国内制度によって、グローバル競争上の不利を強いられていること」を挙げた。亀山氏が語ったのは、日本のメディア業界が抱える課題。ネットやソーシャルメディアの台頭で、違う意義を伝えないといけないと感じていると語った。誰もが映像を撮影し投稿できる時代に、マスメディア側としては「(ユーザーの映像を採用する)気軽さと判断力が問われている」とした。森川氏は「日本人は本当に変わる気があるのか」「変化しないといけないときに、守るべきものは何かも考えるべきではないか」と、イノベーションに向かう姿勢に疑問を投げかけた。

 次に関口氏が問いかけたのがメディアの変化。三木谷氏は「電子出版の登場で、インタラクティブ性やコミュニケーションができるようになって魅力が増している」と、新技術によるメリットの大きさを強調、その流れを止めるべきではないとした。亀山氏は、2006年ころにあったネット企業によるテレビやラジオ事業の買収提案を振り返り、「ネット企業に対して、メディア側が閉じてしまった」という。それは、外部からよく言われるような既得権を守るということではなく、ネット事業を推進する人たちや技術をそもそも十分理解できなかったからだとした。そして今、メディア側に求められるものとしては「間違いなく伝えるだけでなく、何を発信するか考える人を育てないといけない」と語った。

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