写真1●Smart TV BOX
同社の「HOME SPOT CUBE」と同じデザイナーが本体をデザインしたという。
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 KDDIは2012年7月18日、夏モデル発表会のときに予告していたAndroid 4.0搭載のCATV向けSTB「Smart TV Box」(パナソニック製)を正式発表した(写真1)。同社が進める「3M戦略」(関連記事)において、「CATV事業者とのアライアンスを最大化する」(KDDIの河上浩一メディア・CATV推進本部長 理事)戦略的な製品である。同社は、CATV事業者にこのSTBを販売してもらい、3M戦略のマルチデバイス化を推し進める計画だ。

 このSTBは、日本ケーブルラボが策定した次世代STB(ハイブリッドボックス、関連記事)の仕様に基づいた初めての製品でもある。地デジ、BS、多チャンネルといったテレビサービスのほか、任意のAndroidアプリケーションを追加・利用可能であり、CATV事業者のサービスとしてもエポックメイキングな製品となっている。

 まずはKDDIと資本関係があるジャパンケーブルネット(JCN)が、8月末からトライアルを開始。正式サービスは秋頃を計画する。「秋の段階でauスマートバリュー対象のCATV事業者は74社、153局に拡大する。これらの事業者はもちろんのこと、多くのCATV事業者にこのSTBを取り扱っていただくよう参加を呼びかける」(河上本部長)という。

STB、ケーブルモデム、無線LANルーター、Android端末機能の4役

写真2●ホーム画面
4つのメニューの入り口になっている。
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 Smart TV BOXは、同社の提携CATV事業者向けのデバイスであり、利用にはCATVサービスのほか、ケーブルインターネットへの加入が必須となる。WAN側は内蔵するケーブルモデム(Docsis 3.0対応)で接続し、LAN側には無線LANルーター機能も持つ。1台でSTB機能からケーブルモデム、家庭内の無線LANルーター機能を担うほか、Android端末機能も本体に備える。

 起動すると、まずはホーム画面が表示される(写真2)。中央に直前まで見ていたテレビのチャンネルが表示され、上下左右のメニューが「テレビ」「エンタメ」「アプリ」「生活情報」という4ジャンルのサービスへの入り口となる。

 「テレビ」サービスは、地デジ、BS、多チャンネル、録画済みコンテンツ、録画予約など、従来のCATVのSTBが担っていた機能を実現する。「従来のCATV向けSTBでは地デジ、BS、多チャンネルはボタンによって切り替えなければならなかったが、Smart TV BOXではザッピング感覚でシームレスにチャンネルの切り替えができる」(Smart TV BOXの開発担当である同社メディア・CATV推進本部メディアプロダクト技術部の宮地悟史 技術開発グループリーダー)。

 録画はUSB外付けのHDDで対応する。本体には3チューナーを搭載し、本体で視聴中のチャンネルのほか、同時に2つのチャンネルまで録画できる。DLNA(Digital Living Network Alliance)にも対応し、録画したコンテンツのムーブ/コピーのほか、Smart TV BOXをDLNAサーバーとし、蓄積されたコンテンツをタブレットやスマートフォンで視聴できるサービスも8月下旬に提供予定という。現状ではDLNAのDTCP-IPに対応したスマートフォンは少ないが、KDDIでは今後、DTCP-IP対応のスマートフォンを拡充していく計画という。なお本体にはDLNAクライアント機能(DTCP-IP対応)も備えている。

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