東京大学、日本マイクロソフト、レノボ・ジャパン、東京都豊島区教育委員会の4者で構成する「千川中学校プロジェクト」は2012年6月20日、豊島区立千川中学校でITを活用した「次世代型授業」の研究に関する中間報告会を開催した。「次世代を担う子どもたちの21世紀型スキルの育成を目指して」と題した報告会では、理科の授業が公開された。以下でその模様を紹介する。

実験の経過をパソコンとデジカメで記録

 この授業は中学2年生が対象で、鉄と硫黄の化学反応についての実験を行い、結果を発表するというものだ。理科室では3~4人の生徒ごとに9つの班に分かれて着席。実験机には加熱用のガスバーナーや試験管、温度計などの実験機器、実験手順を解説したプリントが配られている。

 ここまでは普通の理科室の光景と変わらない。特徴的なのは、班ごとに無線LAN接続されたタブレットPC(ThinkPad X220 Tablet)とデジタルカメラが配られている点だ。PCではマイクロソフトのデジタルノートソフト「OneNote」が起動されている。

 先生は「実験の結果と考察をOneNoteに書き込んでください。それから、実験の手順がよくわかる写真を撮ってOneNoteに貼り付けてください」と指示。生徒たちは、実験をしながらプレゼンテーション資料を作って発表するという作業を求められるのだ。

 それでも生徒たちはスムーズに実験をこなしていた(写真1写真2)。ある班では、3人が実験器具操作担当、タブレットPC入力担当、カメラ担当、と役割を分担し、「あ、黒くなった」「音がした」「温泉みたいなにおいがする」といった声を掛け合いながら実験を進めていた。

写真1●2012年6月20日に東京都豊島区立千川中学校で行われた理科の授業。
実験風景を熱心にデジタルカメラに収める
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写真2●写真をタブレットPC上のOneNoteに貼り付けて、プレゼンテーション資料を作成
[画像のクリックで拡大表示]

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