NTTコミュニケーションズとグループ会社の米ヴェリオは2012年3月28日、セルフサービス方式で管理用API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を備えたパブリッククラウドサービス「Cloudn(クラウド・エヌ)」を発表した。仮想サーバーを従量課金で貸し出すIaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)であり、米シトリックス・システムズのクラウド構築ソフト「CloudStack」を採用している。

 Cloudnはセルフサービス方式のIaaSであり、ユーザーはWebサイトでクレジットカード情報を登録するだけで、サービスを開始できる。仮想サーバーなどの管理は、Webベースの管理ツールから行う。仮想サーバーの起動をWeb管理ツールから指示すると、5分程度で仮想サーバーが利用可能になる。

 仮想サーバーは1時間単位の従量課金制だが、月額料金の上限が設定されている。例えば、プロセッサコアを1個、2Gバイトのメモリーを搭載する「プランv1」の場合、仮想サーバーの料金は起動中が7.98円/時、停止中が4.20円/時。この従量課金制で仮想サーバーを1カ月間24時間連続稼働した場合、本来であれば料金はおよそ5900円となるが、月額上限料金が3780円と設定されているため、ユーザーはこの上限を超えて料金を払う必要は無い。

 クラウドサービスを提供するデータセンターは、米国と日本で運用する。米国データセンターでのサービスは3月30日に、日本データセンターでのサービスは6月に開始する。CloudStackは、「Amazon Web Services」のような管理用APIを備えたIaaSを実現するためのソフトで、海外ではインド・タタコミュニケーションズや韓国KT、シンガポール・シンガポールテレコムなどがIaaS構築に採用している。日本でCloudStackベースのIaaSを提供するのは、IDCフロンティア、GMOクラウド、SCSKに続き4社目。

 NTTコミュニケーションズでは2012年4月までに、システムの負荷に応じて仮想サーバーの台数を増減する「オートスケール機能」を実現する予定。2012年7月には、アプリケーション実行環境をサービスとして提供するPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)も開始する。また2012年10月には、「Amazon S3」に相当する大容量のデータ保存に適したオブジェクト・ストレージ・サービスも開始する予定だ。