松江市としまねOSS協議会が主催する「松江オープンソース活用ビジネスプランコンテスト2012」の最終審査会が2012年2月18日、開催された。学生部門の最優秀賞にレゴ マインドストームとタブレットによるプログラミング教育システム「NXTDrive」、一般を対象とするビジネス活用部門の最優秀賞に終了したマンガの続編などをリクエストする「まんがじん」が選ばれた。

 松江市はオープンソースのプログラミング言語「Ruby」の作者まつもとゆきひろ氏が同市に在住していることから、オープンソースソフトウエア(OSS)による地域振興を図る「Ruby City Matsue」プロジェクトを推進している。その一環として「松江オープンソース活用ビジネスプランコンテスト」を2009年より開催しており、今回が4度目となる。しまねOSS協議会は島根県の産官学による、オープンソースソフトウエアによる地域振興を推進する団体。

 最終審査会では最終ノミネートに残った学生部門4組、ビジネス部門4組がプレゼンを行った。

タブレットでロボットを操作しプログラムを学習

写真1●学生部門最優秀賞「NXTDrive」の作者、松江高専 岩成達哉氏
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写真2●タブレット上でフローチャートを組みロボットを動かす
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写真3●学生部門優秀賞「調べてつくろう自分だけの図鑑!」の作者、松江商業高校 片寄千里氏
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 学生部門の最優秀賞を受賞した松江工業高等専門学校情報工学科の岩成達哉氏(写真1)の「NXTDrive」は、Androidタブレット上でフローチャートによりプログラムを作成し、ロボットの「レゴ マインドストームNXT」で操作するシステム。「レゴ マインドストームNXT」にもパソコン上でビジュアルにプログラムを作成できる環境が付属するが、作成したプログラムはいちいちUSBメモリーを介してロボットにロードしなければならない。岩成氏が卒業研究として開発した「NXTDrive」は、Bluetoothを使い無線でプログラムをロボットに送信できる。ビジネスプランだけではなく、実際に動作する様子を紹介した(写真2)。

 小学生に使ってみてもらったところ、9割以上が興味を持ってくれたという。基本部分はオープンソースとして、シミュレーション機能などを有償で提供するビジネスモデル、タブレットのベンダーなどとの提携によるビジネスなどを想定している。

 学生部門の優秀賞を受賞したのは松江商業高等学校情報処理科 片寄千里氏(写真3)の「調べてつくろう自分だけの図鑑!」は、見つけた花などを撮影すると、画像検索で似た花を探してくれて、図鑑ができるスマートフォンアプリのアイデア。見つけた時の思い出や写真も記録でき、ユーザー同士で見つけたものを自慢できるようにする。

 奨励賞は、松江工業高等専門学校情報工学科 team 稲イブルの「田園広告」と、松江商業高等学校情報処理科 石原佑季子氏の「花束メーカー」が受賞した。「田園広告」は、田んぼの刈り残しで文字や絵を作り広告するアイデア。Webで申し込み、デザインを作成する。実際に女子高生3人で刈ってみた様子をプレゼンした。「花束メーカー」はWeb上で花束をデザインして注文できるサービスのアイデア。プロの花屋に、自作のデザインを添削してもらうことも想定している。

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