図1●LTEサービスで使用される周波数帯の予測
図1●LTEサービスで使用される周波数帯の予測
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 英国に本拠を置く移動通信事業者の世界的業界団体GSMAの調査部門Wireless Intelligenceが現地時間2011年12月16日に発表した調査結果によると、高速無線通信のLTEネットワークは急速に導入が進み、2015年には70カ国以上で200を超えるLTEサービスが展開される見込みだ。しかし同時に、周波数帯の調整がLTEサービスの発展を左右すると指摘している。

 Wireless Intelligenceは、2015年にはLTEサービスの提供に、38の異なる周波数帯が使用されると見ている(図1)。周波数帯域の分散は、デバイスやチップの効率的な開発を妨げ、LTE製品の価格上昇を招く可能性がある。そのため、周波数帯を調整し、LTEエコシステムを実現しなければ、LTE市場の成長は困難だとしている。

 Wireless Intelligenceによると現在24カ国で40のLTEサービスが提供されている。LTE接続回線数は700万で、2015年には3億に拡大する見通し。今日の接続回線は3分の2以上が700MHz帯ベースで、米国LTEサービスの主流が700MHz帯であることが大きく影響している。しかしアジア太平洋地域は、日本が2100MHz帯、中国が2500MHz帯、東南アジアは1800MHzとそれぞれ異なる。2015年にはアジア太平洋、アフリカ、中東のLTE接続回線の合計が世界全体の半数を占めることを考慮すると、周波数帯の分散は早急に解決しなければならない課題だと、忠告している。

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