写真1●UPOEに対応したCatalyst 4500E
写真1●UPOEに対応したCatalyst 4500E
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写真2●サムスン電子のシンクライアント端末「SyncMaster NC220P」はUPOEで受電可能
写真2●サムスン電子のシンクライアント端末「SyncMaster NC220P」はUPOEで受電可能
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写真3●DEPとシャルレライテックが共同開発した、UPOEで受電するLED照明
写真3●DEPとシャルレライテックが共同開発した、UPOEで受電するLED照明
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 シスコシステムズは2011年10月18日、イーサネットケーブルを使って電力を供給するPoE(パワー・オーバー・イーサネット)の新技術を発表した。「Cisco Universal Power Over Ethernet(UPOE)」という名称で、60ワットの電源供給が可能である。

 まずは大型スイッチ「Catalyst 4500E」で対応を開始。同スイッチからUPOEを使って電力供給するためのカードの提供を始めた(写真1)。すでに販売を開始しているという。

 UPOEで供給可能な60ワットは、一般に利用されているPoE技術「Power over Ethernet Plus(PoE Plus)」の30ワットと比較して、2倍の電力を供給できる。PoE Plusではカテゴリー5ケーブルの8芯のうち4芯を使って給電していたが、UPOEでは8芯すべてを使う。

 供給可能な電力は限られているものの、一部の機器について電源ケーブルの配線が不要になるほか、電力供給を制御しやすくなる利点がある。「個別に電源を供給する場合と比べると10%以上電力利用効率を高めることが期待できる」と、シスコの木下剛専務執行役員は話す。

 ただしUPOEを利用するには、受電する機器もUPOEに対応する必要がある。今回のシスコの発表に合わせて、シスコ以外の企業もUPOEへの対応を開始した。まずは、サムスン電子がディスプレイ一体型シンクライアント端末「SyncMaster NC220P」をUPOEに対応させた(写真2)。また、映像配信システムを手掛けるDEPと照明機器を扱うシャルレライテックは、UPOEに対応したLED照明を共同開発した(写真3)。

 シスコはこのUPOEを標準技術として標準化団体に提案する方針である。